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韓進海運問題で揺れ動く世界の海運市場

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
世界7位の海運会社である韓進(ハンジン)海運が1日に法定管理に入り、世界の海運市場が揺れ動いている。韓進海運の抜けた穴を狙った大手海運会社が船舶運賃引き上げを主導し市場の地図が変わっている。一部では2008年以降低迷していた海運業況が改善されるという観測も出ている。

22日に発表された上海コンテナ運賃指数(SCFI)は763.06を記録し、先週の596.38より27.9%上昇した。SCFIは代表的な海運市況指標だ。2009年10月の運賃を1000ポイントとし、変動値を毎週1回発表する。SCFIは世界の景気低迷と減少した物流量を確保しようとする3大海運アライアンス間の競争で今年3月には400ポイント台まで急落した。その後反騰した運賃は今回の韓進問題を契機に急騰している。海運業界によるとアジア~米西海岸路線の40フィートコンテナ1個当たり運賃は1746ドル(約18万859円)で先週より51.4%上がった。韓進海運の主力路線は運賃がさらに上がった。先月末に40フィートコンテナ当たり1100~1200ドルだった釜山(プサン)~ロサンゼルス路線の運賃は1800~2000ドルで70%近く急騰した。釜山~ニューヨーク、釜山~ドバイもやはり60%上がった。

海運業界では観測が交錯する。韓国海洋水産開発院のファン・ジンフェ室長は「最近の運賃急騰は短くて半月、長くて1カ月以内に整理されるだろうが、中長期的に運賃は10%程度上がるだろう」と予想する。韓進海運の輸送能力やシェアを考慮すると船舶供給が減っただけに運賃は上がるほかないということだ。これに対し韓国海洋大学のイ・ガンギ教授は、「韓進海運問題で運賃指数が一時的に上がったもの。世界の景気が改善し物流量が増加しない限り瞬間的な効果にとどまるほかない」と主張した。


世界市場を三分した海運アライアンス間の競争がさらに激化して運賃が再び暴落し、第2、第3の韓進海運が相次ぐだろうという懸念も出ている。ブルームバーグは2日、「韓進海運の法定管理は金融危機以降に海運会社が健全性を回復できなかったという証拠。世界の海運業界全体の打撃につながるだろう」と報じた。海運調査会社のドリューリーマリタイムリサーチは今年世界の海運会社が50億ドルの赤字を出すだろうと予想した。



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