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サムスン「250万台のノート7を全量交換」

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

高東真(コ・ドンジン)サムスン電子無線事業部長(社長)が2日、ソウル太平路の社屋で緊急記者懇談会を開き、「販売されたギャラクシーノート7全量を交換・払い戻しする」と発表した。

サムスン電子がバッテリー爆発事故で問題になったスマートフォン「ギャラクシーノート7」の全量を新しい製品に交換(リコール)または払い戻しすることにした。これまで10カ国に出荷された約250万台が対象だ。金額にすると消費者価格(98万8900ウォン)基準に約2兆4700億ウォン(約2300億円)となる。サムスン電子が製品の欠陥でスマートフォンをリコールするのは初めて。ハードウェアの競争力を基礎に世界スマートフォン市場1位になったサムスン電子としては類例がない状況を迎えた。

高東真(コ・ドンジン)サムスン電子無線事業部長(社長)は2日、ソウル中区太平路(テピョンノ)社屋で記者会見を開き、「一部の製品でバッテリーセルの問題が確認されたため、ギャラクシーノート7の販売を中断し、購入時期に関係なく新製品に交換する」と発表した。

サムスン電子によると、1日まで国内外から申告があったバッテリー爆発事故は計35件。高社長は「これは100万台のうち24台が不良という水準」と説明した。高社長は「消費者に販売された物量(145万台)のほか、国内外の流通店に在庫状態で保管中の製品(105万台)まですべて交換する計画」と伝えた。ノート7は先月19日、韓国・米国・英国・豪州など世界10カ国で発売された。


ノート7を購入した韓国国内の消費者は、2週間の準備期間を経て19日から新しい製品を受け取ることができる。しかし3日から▼サービスセンターでバッテリー異常チェック▼移動通信社代理店でサムスン電子の他のスマートフォンに交換▼払い戻し要求--が可能だ。高社長は「新製品発売から数日も経たないうちに使用上の不便を経験された顧客、製品を愛するすべての方々にご迷惑をかけ、深くお詫びします」と謝罪した。

情報技術(IT)業界は、サムスン電子が実際に負担することになる交換費用は1台あたりの部品原価(約300ドル)を勘案すると7億5000万ドル程度になると推定している。回収したノート7を部品などとしてリサイクルする場合、実際に負担する費用は減る。

しかしサムスン電子に発生した経済的損失はそれ以上だ。シン・ドンヨプ延世大経営大教授は「アップルがiPhone発売10周年を控えた状況で相対的にサムスンが受けた打撃は大きいが、全量リコールは良い決定だった」とし「これをきっかけにサムスン電子はコスト競争中心の経営から完全に抜け出すのがよい」と述べた。



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