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【コラム】朴仁妃の金メダルとサムスン電子の最高株価(2)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
おりしもサムスン電子は四半期営業利益が8兆ウォン(約7400億円)を超える驚くべき実績を出し、株価は160万ウォンを越えて過去最高値を更新した。サムスン電子の株価収益比率(PER)が13倍台に乗りアップルと対等になった。PERは1株あたりの純利益と比較して株価が何倍かを示す指標で、これが低いと実績のわりに企業が低く評価されていることを意味する。

サムスン電子のPERは長い間7~8倍にとどまってきた。PERの上昇はサムスン電子が「コリアディスカウント(韓国の企業価値が適正に評価されないこと)」から抜け出してグローバル企業としての成長性が正当に認められるようになったことを意味する。サムスン電子の海外売り上げおよび利益比率はことし90%を突破する見通しだ。32万人のスタッフのうち70%が海外人材で、韓国は10万人足らずだ。

朴仁妃とサムスン電子は韓国が輩出した最高のグローバルプレーヤーという共通点がある。一瞬の油断や失敗も許されない厳しい競争の世界で、彼らは優れた技術と精神力、創造力でライバルを上回っている。


ただし、一つ大きく異なる点がある。朴仁妃には彼女の後を継いで世界の舞台に挑戦する「仁妃キッズ」が国内から絶えず登場している半面、サムスン電子はそうでないという事実だ。完全競争状態である国内のゴルフ界には厚い選手層が形成され、強化されている。これに対し、あらゆる規制や既得権者などの反発で競争が制限された国内産業生態系は荒廃していく一方だ。これからは製造業を越えてバイオ・医療・観光・教育・金融など分野で「サムスンキッズ」が続々と出てこなければならないのに前途はすっかり塞がれている。

サムスン電子は思った以上に長く踏ん張ってくれるものと信じている。現代車とLGなどもその横で奮発し続けてくれるものと期待する。韓国経済が再生する方法は、逆説的にこれら大企業を解放してやることだ。朴仁妃のように世界を舞台に長く生き残ることを応援し、国内産業生態系は様相を一新するような試みが求められる。そうでなければ韓国経済は韓国マラソンと同じ境遇に転落しかねない。黄永祚(ファン・ヨンジョ)と李鳳柱(イ・ボンジュ)以後20年間ノーメダルではないか。

キム・クァンギ経済エディター



【コラム】朴仁妃の金メダルとサムスン電子の最高株価(1)

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