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【コラム】開発するものがない開発途上国=韓国

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
#スピード

今回もスピードは満ち足りている。来年の政府予算が400兆ウォン(約37兆円)を超える。まだ政府案だが、生活の規模は日増しに大きくなっている。盧武鉉(ノ・ムヒョン)政権時の200兆ウォン、李明博(イ・ミョンバク)政権時の300兆ウォンをそれぞれ超えた。政権が変わるたびに100兆ウォンずつ国の財政規模を大きくしたことになる。

スピードは、大きくなることだけでなく縮むことにも適用される。来年から潜在成長率は3%が崩れると見通されている。現代(ヒョンデ)経済研究院の予測だが、LG経済研究院も似たような見通しをした。10年後には2%になるという分析だ。何か無理な方法を使わなくても実現できる成長がこの程度だということだ。2つのスピードを共に見るとこのような話になる。費用はどんどん増えるのに収入の増加スピードは後ずさりしている。だから疑わしい。400兆ウォンは私たちの身の丈に相応する予算なのか。


#方向

来年の予算400兆ウォンのうち3分の1が保健・福祉・労働分野に使われる。ポピュリズムがあるとしてもこの分野に国の金をさらに使うのは間違っていない方向だ。低出産の緩和に力を注いだ跡が見えるのも評価に値する。インフラから福祉に予算の流れを変えたのは自然な方向転換だ。

流れが不動の姿勢である場所は別にある。引き潮のように海外に抜け出ている製造業だ。製造業の海外生産割合は2014年18.5%であった。平均値では韓国より良く暮らしている日本を頬打ちするような水準だ。自動車の半分、電子機器の80%が海外で作られる。その代わり高付加価値産業が流入したという話は日照りに豆出るような少なさだ。

財政健全性に対する質問に企画財政部のソン・オンソク次官は「人口構造が変わりながら現行制度を維持しても福祉支出は増える」と答えた。間違っていない言葉だ。問題は、福祉予算の増額の方向性は明確だが、「製造業の帰国」政策の効果は依然として半信半疑だという点だ。静かに置いても増えるという保健・福祉・労働予算の所要を私たちは耐えられるのか。

#座標

世界8位。この前終わったリオオリンピックで韓国スポーツが与えられた座標だ。経済も類似している。上半期の韓国の輸出は世界7位だ。先進国クラブという経済協力開発機構(OECD)加盟国は20年前になった。しかし韓国を先進国に分類する場合はあまりない。韓国が金メダルをたくさん取っても真のスポーツ強国だとはみないようだ。他人ではなく私たち自らもそんなふうに感じる。

だから韓国の本当の座標はすでに「開発された(Developed)」国ではない。開発途上国にすぎないのだ。「開発中(Developing)」の国ならば私たちが答えるべき質問がある。何を開発中なのか。従来の産業は飽和なのでより良くなることがあまりなく、新産業はまだ望みがない。創造の旗はひるがえったが創造されたものはあまりない。400兆ウォンほどのスーパー予算の前に再び尋ねる。開発途上国である韓国が開発中であるものは何なのか。

キム・ヨンフン デジタル担当記者



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