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【社説】韓国外交安保政策の失敗を立証した北朝鮮発SLBMショック

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
北朝鮮の潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)発射成功による無力感が韓国社会を覆っている。日進月歩する北朝鮮の核・ミサイル能力を対策なく眺めている。北朝鮮はわずか4カ月間でSLBMの飛行距離を30キロから500キロに伸ばした。北朝鮮の驚くべきSLBM試験発射成功は、朴槿恵(パク・クネ)政権の外交安保政策に根本的な疑問を提起している。

政府は北朝鮮のSLBM発射直後に国家安保会議(NSC)を開いたが、してもしなくても同じような記録用の会議だった。分析と糾弾だけで、対策はなかった。与野党は北朝鮮のSLBMに全く言及しなかった。セヌリ党最高委員会議で代表も院内代表もSLBMを口にしなかった。共に民主党政策調整会議も同じだった。無力感が深まって無感覚になった姿だ。

SLBMは韓米連合戦力に対する北朝鮮の劣勢を一挙にばん回する「ゲームチェンジャー」と評価される。北朝鮮の潜水艦が水中に隠れて攻撃する場合、我々には防ぐ方法がない。しかも北朝鮮がSLBMで米本土やグアム基地に対する奇襲核打撃能力を備えれば、米国の拡大抑止実行が難しくなる。自国の軍と国民に対する核攻撃リスクを抱えて同盟国支援を決行するには負担があまりにも大きい。米国の拡大抑止の信頼性に疑問が生じれば独自の核武装論が広まるはずで、米国がこれを制止すれば韓米同盟が危機を迎える可能性がある。


その間、政府は国連など国際社会と協調し、対北朝鮮制裁レベルを高める圧力一辺倒の政策を追求してきた。これには、対北朝鮮圧力路線を揺れることなく維持すれば、結局は北朝鮮が持ちこたえられず屈したり、体制自体が崩れるという漠然とした期待が根底にある。高位外交官をはじめとする北朝鮮エリート層の相次ぐ脱北や亡命は、すでに北朝鮮体制が動揺している証拠だという主張も出ている。しかしこれは立証されていない「希望的思考」である可能性が高い。あらゆる制裁にもかかわらず、北朝鮮は核とミサイル能力を高度化し、ついにSLBMを完成する段階にまで達したという事実がこれを後押ししている。

安保理を通じた北朝鮮の核問題解決は期待しないのがよい。対北朝鮮制裁のカギを握る中国は高高度ミサイル防衛(THAAD)体系の韓国配備決定に反発して「意地悪」をしている。北朝鮮の今回のSLBM発射への対応として安保理はせいぜい報道声明の採択を議論中だが、これも中国が変数となって不透明だ。

制裁一辺倒の北核対応の失敗を認め、外交安保政策を根本的に見直す時期になった。外交安保ラインから一新する必要がある。軸がなく臨機応変式の遅い対応を続けるNSCや外交安保チームではいけないという事実を、大統領から謙虚に受け止めるべきだ。制裁は維持しながらも北朝鮮を対話相手と認める柔軟な戦略なく、後手の対応ばかりの今の外交安保チームでは、北核問題の進展は難しいだろう。



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