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<五輪>遠ざかったキム・ヨナ氏のIOC選手委員の夢

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

キム・ヨナ氏

柳承敏(ユ・スンミン)氏が刻苦の末、国際オリンピック委員会(IOC)選手委員に選出されたことを受け、「フィギュア女王」キム・ヨナ氏(26)が選手委員になる可能性は薄れた。

キム・ヨナ氏は現役時代からIOC選手委員に格別の意欲を見せていた。2011年の世界選手権大会を最後に引退を考えていたキム・ヨナ氏が翌年7月にカムバックを選択したのは「IOC選手委員になりたい」という思いがあったからだ。当時キム・ヨナ氏は「選手生活の終着駅をソチ五輪に延長する。IOC選手委員に向けて新たな挑戦をするという意味も含まれている」と語った。

柳承敏選手委員の任期は2024年まで。一国が2人以上の選手委員を保有できないIOC規定のため、韓国は柳委員の任期中に他の候補を出すことはできない。


IOCが選手委員出馬資格を五輪出場者または直前の五輪出場者に制限した点もキム・ヨナ氏には不利だ。キム・ヨナ氏がIOC選手委員選挙に出ることができるマジノ線は2年後の平昌(ピョンチャン)五輪。キム・ヨナ氏が2年後の平昌五輪に選手として復帰しても、柳委員の任期が残っているため、2022年北京冬季五輪で出馬するのも現実的に不可能だ。選手委員でない一般IOC委員として出馬するか、またはトーマス・バッハIOC委員長(63、ドイツ)の職権推薦を受ける方法もあるが、スポーツ行政家としての履歴がないキム・ヨナ氏には容易でないシナリオだ。

「キム・ヨナ選手委員」が事実上消えたことに対する体育界の反応は分かれる。「キム・ヨナ氏が平昌五輪の広報に寄与できる余地が減った」という意見と「李健熙(イ・ゴンヒ)IOC委員(74)と任期を終えた文大成(ムン・デソン)選手委員(40)の空白を早期に埋めたのは幸い」という主張がある。



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