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<疲れた人脈社会、韓国>(上)人間関係→「怖い」「寂しい」「疲れる」(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
#建設会社の課長チェさん(35)は会社員生活10年目だ。学生時代は100人前後だった携帯電話の保存番号は、いつのまにか約520件に増えた。だが昔より孤独だというのが率直な心境だ。彼は「10年前に連絡が途切れた先輩の慶弔まで追いかけるほど熱心に人脈維持に努めていたが虚しさを感じる」として「誕生日にはお祝いメッセージは90通余り殺到するけれども、実際にケーキを一緒に切って食べる友人はいない」と話した。

#法曹界の偏平足(顔が広いこと)と指折り数えられるキム・ヒョン法務法人セチャン代表弁護士(60)の携帯電話には4000件余りの電話番号が保存されている。1988年に弁護士として開業した後、28年余りの間に積み重ねてきた人脈だ。着実な人脈づくりで成功街道を走ってきたキム代表だが彼にも苦衷はある。彼は「人脈がいくら広くなっても感情的に頼り助け合える関係は家族を含めて10人前後」と打ち明けた。

#金融圏の大企業の部長ハンさん(49)は土曜日の午前中には電話の電源を消して1人で北漢山(プッカンサン)に登る。3~4時間程度汗を流した後に下山してきて1人でご飯を食べて帰宅する。平日は一日平均100通以上の電話応対をしながら積み重なったストレスを解消する彼なりのやり方だ。ハンさんは「1週間のうちで、その時間だけでも他人との連結を断ち切って自分と向き合ってこそ次の1週間に耐えられる力が生まれる」と話した。


関係中心の韓国社会で関係を結ぶことに疲れた人が増加しているのは、深さよりも「広くて浅い」人脈をつくることから来る疲労感のためだ。チェさんやハンさんの事例のように、やむを得ず多くの人脈を維持していたら過負荷がかかることになる。これは研究結果でも立証されている。

イ・ミンア中央(チュンアン)大学教授が2013年に発表した「社会的な連結網の大きさと憂鬱」という論文によれば、一日に接触する人が50人以下の場合は多くの人に会うほど憂鬱さの水準が低くなった。だが50人以上接触した場合は多く会うほど憂鬱さの水準が高まった。キム・ムンジョ高麗(コリョ)大学社会学科教授は「競争で生き残るために人脈を広げるが関係そのものに疲労を感じる場合が少なくない」として「関係から離れて1人でいたい人が増えている理由」と説明した。



<疲れた人脈社会、韓国>(上)人間関係→「怖い」「寂しい」「疲れる」(2)

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