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韓経:ビール値上げ説に…「カス買い」の騒ぎ=韓国

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
年初からビール値上げ説が出ていた。しかしビールの価格は上がらなかった。企業も需要が多い8月までは値上げの計画はないと明らかにしている。価格は変わっていないが、ビール市場では妙な変化があったというのが業界関係者らの話だ。OBビールが利益を得て、ハイト真露は苦戦しているという。

酒類業界には慣行がある。値上げの話が出れば卸売商はトップ企業の商品を買っておく。1位企業が値上げをすれば、その時に2位の企業の商品を確保する。値上げされた後にその価格で売れば利益を得るからだ。1位企業が値上げする前に2位企業が先に値上げをするケースは少ないため、このような戦略が可能だ。

年初から値上げ説が出ると、卸売商は1位のOBビール「カス」の物量を確保したという。このため両社のシェアの差はわずかながら開いたと、業界は把握している。酒類業界の関係者は「値上げが迫ったと判断した卸売商が事前に物量を確保しようとして市場の歪曲が表れている」と説明した。また「出庫量に実際にはない偽の需要が入り込み、流通に混乱を起こしている」と話した。


金融監督院電子公示システムによると、ハイト真露のビール事業部門は今年1-3月期、116億ウォン(約10億円)の赤字となった。売上高は前年同期比21%減少した。4-6月期にも上向いていない。ビール値上げ説が実績悪化に影響を及ぼしたというのがハイト真露の分析だ。

OBビール側は余裕のある表情だ。OBは「値上げの計画はない」と明らかにした。OBの関係者は「(値上げの)可能性は開いているが、今年の夏ではない」と話した。値上げ説で昨年ハイトに奪われたシェアを一部取り戻したため、無理に値上げする必要はないという判断もあると分析される。

韓国ビール市場のシェアは昨年末基準でOBが57%、ハイトが36%。今年はOBのシェアが1ポイントほど増えたと業界は推定している。



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