時ならぬ「観淫症」論争がイタリアのバレーボール界を熱くしている。

事件の発端は、先週末のイタリア女子プロバレーボールリーグ「セリエＡ１Ｆ」の試合途中、「美女スター」マウリジア・カチアトリ（２８、ベルガモ）の尻を集中的にうつしていたＲＡＩ放送局カメラマンがカチアトリの抗議で追放されたことから始まった。

イタリア代表チームのセッター、カチアトリは金髪の抜群の美貌で、最近、イタリア男性の人気投票で「最もセクシーなスポーツスター」に選ばれている。


その間テレビカメラの露骨なクローズアップに苦しんできたカチアトリは３日（日本時間）、ＡＮＳＡ通信とのインタビューで「アフガニスタンの女性たちはタリバン政権により体全体を覆うブルカを着なければならないが、私たちはまた違った形の性的差別に耐えて生きている」とし、女子バレーボール選手らに対する放送の扇情的な中継形態を批判した。

カチアトリはまた「テレビはバレーボールの試合の技術面より‘人体解剖学的'な面にもっと関心を持っている」とし「あたかもカメラマンらがサッカーの試合で選手のパンツだけを撮るのと同じこと」と皮肉った。

これに対しＲＡＩは「バレーボール選手らがサインを出すとき手をお尻に持っていくし、広告ロゴがユニフォームの後ろにあるため、中継上この部分を集中放映するしかない」と釈明したが、世論は美女スター側に傾いた。

結局世論の叱責に苦しめられたＲＡＩはこのカメラマンを懲戒した。