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<野球>韓国プロ野球は女性ファン誘致競争中

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

プロ野球NCダイノスは2014年から女子野球団Wダイノスを支援している。(写真=NCダイノス)

プロ野球球団ロッテ・ジャイアンツは今年、女性ファンを対象に「安心帰宅サービス」制度を運営している。ホーム試合の後、女性ファン2人を選定し、球団の職員が車を運転して家まで送るサービスだ。昨年、社稷(サジク)球場駅から野球場まで女性ファンをエスコートした「ピックアップサービス」を拡大実施したのだ。ロッテ球団がこうした制度を運営するのは、プロ野球で女性ファンが核心顧客層になったからだ。

過去には野球場で酒に酔った男性ファンが事故を起こして問題になったりもしたが、最近は女性、家族連れのファンが増え、雰囲気が変わっている。韓国野球委員会(KBO)が昨年の入場券購買データを分析した資料によると、プロ野球観客の女性ファン比率は43%だった。今季のプロ野球全体の観客は21日現在397万8802人(326試合)。全体日程の45.3%が終わった時点ですでに観客400万人を目前にしている。昨年の過去最多観客(736万人)を超える800万人を目標にしている今季のプロ野球の成長動力は女性ファンの確保だ。

斗山ベアーズは昨年、10球団のうち最も多い112万人の観客を集めた。イ・ワンドン斗山マーケティングチーム長は「2008年の北京オリンピック(五輪)で野球が金メダルを獲得した後、20ー30代の女性ファンが急激に増えた。金卿文(キム・ギョンムン)監督(現NC)を含め、代表チームのメンバーが多かった斗山が恩恵を受けた」と説明した。斗山は2009年から「クイーンズデー」イベントを毎年開催している。選手サイン会に参加するファンのうち女性の比率は60%を超える。試合中に女性だけが別に応援歌を歌う時間もある。


女性ファンのためのイベントは全球団に拡大した。女性ファンにチケット料金を割引し、記念品を贈呈するイベントは今では基本になっている。斗山は毎年、漢陽大にファン調査を依頼し、その結果をマーケティングに積極的に活用している。昨年の斗山の女性ファン比率は53%まで増えた。イ氏は「今年はむしろ男性ファンのためのイベントを開かなければいけないほど女性ファンが増えた」と伝えた。

斗山とソウル蚕室(チャムシル)球場を共同で使用するLGツインズも女性ファンの確保に積極的だ。チケット購入情報を分析した結果、昨年30%台だった女性の比率が今年は45%に増えた。LGは2013年、初めて女性専用「レディス会員」を新設したが、加入者は3年間で3000人に増えた。キム・ジョンウクLGマーケティングチーム次長は「すでに一定水準に達している男性ファンの数を増やすには限界がある。女性ファンは球団の立場ではブルーオーシャン」と話した。

最新球団のktウィズは「ウィズママフェスティバル」を開くなど主婦ファンを確保するために努力している。主婦は夫や子どもと一緒に野球場に来る可能性が高いからだ。ネクセン・ヒーローズは2011年から地域の主婦を対象に「主婦特攻隊」を募集している。このプログラムには主婦が監督のように試合のラインナップを組む高級課程も含まれている。パク・ソンムン・ネクセンマーケティングチーム代理は「噂が広がり、昨年の募集では競争率が10倍に迫った。プログラムを修了した主婦が夫・子どもの手を握って球場を訪れる」と話した。

LGは「女性が愛したダイヤモンド」行事をソウル市内の女子大学を回りながら開催している。ロッテも昨年から少女ファンを引き込むためのイベントを開いている。女子中高生が応援を一緒にし、野球の規則も教えるプログラムだ。ロッテのキム・ゴンテ・マーケティングチームマネジャーは「今年は12回のイベントをする予定だが、予想より申し込む学校が多い」と語った。NCダイノスは2014年から女子野球チームWダイノスを支援し、起亜タイガーズは今年、女性ファンを対象にチアリーダー選抜大会を開いた。

球場を訪れる女性ファンは購買力も高いほうだ。このため各種野球団商品にピンク色が登場して久しい。ピンクを活用したカラーマーケティングは斗山が最初に始めた。LGは女性に人気が高いブランド「ハローキティ」と提携した商品を発売し、人気を集めた。SKは年初、球団のロゴ入りエプロンを販売したりもした。イ・ジンヒョンKBOP(KBOマーケティング子会社)理事は「昨年からKBOが始めた球場内安全キャンペーン『SAFEキャンペーン』も女性ファン確保の一環」と説明した。



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