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「活字の国」朝鮮、82万の活字よみがえらせる

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
21日午前ソウルの国立中央博物館の常設展示館1階。8×1.5メートルサイズのショーケースに金属活字5万字余りがずらっと並んで置かれている。この日に開幕した特別展「活字の国、朝鮮」(9月11日まで)の会場だ。イ・ジェジョン学芸員(53)が舌を出して言った。「本当に死ぬような思いだった。活字の1つひとつを部首・形態・時期別に整理した。余計な苦労は別になかった。今や『活字地獄』からしばらく抜け出したようだ」

「活字の国」朝鮮の全貌が、私たちのそばまで迫ってきた。現在、国立中央博物館の地下収蔵庫にある朝鮮時代の活字は計82万字余り。そのうち金属活字は50万字余りに達する。ほとんどが17~20世紀の朝鮮王室と官庁で使っていたものだ。量と質ともに世界で最大・最高水準だ。高麗時代に開花した金属活字を花開かせた朝鮮時代だったが、その全体の姿が公開されるのは初めてだ。

朝鮮時代の活字のアルファとオメガをよみがえらせた主人公はイ・ジェジョン学芸員だ。2000年に博物館に入ってきた後、今まで活字をつまんで生きてきた。2006年にはそれ以前まで消えたと思われていた15世紀のハングル金属活字30個余りを初めて見つけ出す成果も上げた。その後に続いた調査と研究、彼は金属活字の宗主国である韓国の名声を「言葉」ではなく「実体」であらわす作業に没頭してきた。


「もともとの専攻は中国史。博物館で働くことになって私たちの活字の造形美にどっぷりと浸かった。運命のようだった。ハングル金属活字の発見後、宿題として残った漢字の活字を総整理することになってうれしい。『活字地獄』から『活字煉獄』に上がってきたというか。前世は植字工だったかもしれない」(笑)

朝鮮時代の活字は国家の根幹だった。本と印刷を通じて儒教の統治理念を広めた。1403年(太宗3)朝鮮で最初の金属活字である「癸未字」を始まりにおよそ金属活字30回余り、木活字30回余りを製作したと伝えられる。世宗(セジョン)時代の「甲寅字」、正祖(チョンジョ)時代の「整理字」などを発展させてきた。活字が国の権力であり、宝と呼ばれた理由だ。

「今やっと世宗・正祖王の前に頭を上げることができる。朝鮮の活字をほとんど全て知るようになっただけに実録・儀軌・法典など朝鮮の優れた記録文化も再演することができるようになった。活字の鋳造・活版技法などに対する後続研究が必要だが…」

彼は朝鮮の独創的な活字分類法も新たに明らかにした。中国や漢字辞典では見られないやり方だ。一例として朝鮮時代の植字工は漢字の部首(現在214個)を100個余りに要約して、意味よりも形態を中心に活字を区別した。身体・動物とつながる字を別にまとめることもした。計1万字余りに達する漢字を見つけ出す効率性を高めたのだ。「朝鮮時代の芸術は高麗に比べて華やかではなかった。節制美が際立っていた。私の考えではあるが、国家の全エネルギーを活字に注いでいたようだ」。



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