国民の魚と呼ばれるサバ・タチウオ・イシモチのうち過去20年間に価格が最も大きく上がった近海魚は何だろうか。正解はこの中にない。答えは「マナガツオ」だ。スズキ目マナガツオ科に属する魚で、長さは20-30センチ、丸くて平らな魚だ。
取引規模が全国で最も多い釜山(プサン)共同魚市場の資料によると、マナガツオは過去20年間に価格が最も大きく上がった。資料には魚の種類・価格などの情報がある。
マナガツオは1996年、1キロあたりの価格(単価)が2596ウォンだったが、昨年は1万4771ウォンと5.7倍に上がった。イシモチは96年の1キロあたり7088ウォンと、マナガツオより2.7倍高かった。しかし昨年の価格は1キロあたり4580ウォン。マナガツオが3倍以上も高くなったのだ。特に今年のマナガツオの価格は先月末基準で1キロあたり1万6907ウォンと、前年比2436ウォン上がった。
マナガツオの次に価格が大きく上がった魚はサバだ。サバは96年の1キロあたり328ウォンから昨年は1672ウォンと5倍以上に値上がりした。カワハギもは96年の1キロあたり1081ウォンから昨年は4265ウォンと3.9倍ほど上がった。
これら魚の価格が上がった最も大きな理由は、何よりも取引量が急減したからだ。96年に釜山共同魚市場で4419トン取引されたマナガツオは、99年(6548トン)にピークを迎えた後、毎年減少している。昨年は大幅に減少し、319トンにすぎなかった。
カワハギも事情が似ている。97年に取引量4946トンでピークとなり、昨年は395トンだった。サバは96年の30万トンから昨年は10万トンに減ったが、取引量が他の魚に比べて多いため事情はよい方だ。
専門家は気候変動のため韓国の海域の水温が変わり、マナガツオやカワハギのような暖流性の魚種が減っていると分析している。結局、水産資源の減少が取引量の減少につながり、供給量が減って価格が上がるということだ。特にマナガツオは輸入や養殖による供給がほとんどないうえ、最近は中国や日本に輸出するため価格が上がっている。
キム・デフェ釜山共同魚市場販売課長は「取引量が減っているのは気候変動などの要因による水産資源の減少が最も大きな理由」とし「今年も前年に比べて取引量が10%以上減っている」と説明した。
チョン・ソクグン済州大教授(海洋科学)は「特にカワハギは温かい海にいる魚だ。カワハギが主に生息する水深100-200メートルの場合、90年代以前は海水の温度が12度前後だったが、気候変動で90年代以降は温度が下がり、生息地が台湾側に変わった」とし「このような影響で台湾のカワハギ漁獲量は増えたが、韓国と日本東京沖でのカワハギ漁獲量は大きく減った」と説明した。
国立水産科学院沿近海資源課の関係者は「過去20年間、全体的に水産資源が減少傾向にあり、特にマナガツオとカワハギは80年代の漁獲量と比べて現在は20分の1ほどに急減した」とし「漁獲量が急減した魚種の個体数復元のための対策を議論している」と話した。
取引規模が全国で最も多い釜山(プサン)共同魚市場の資料によると、マナガツオは過去20年間に価格が最も大きく上がった。資料には魚の種類・価格などの情報がある。
マナガツオは1996年、1キロあたりの価格(単価)が2596ウォンだったが、昨年は1万4771ウォンと5.7倍に上がった。イシモチは96年の1キロあたり7088ウォンと、マナガツオより2.7倍高かった。しかし昨年の価格は1キロあたり4580ウォン。マナガツオが3倍以上も高くなったのだ。特に今年のマナガツオの価格は先月末基準で1キロあたり1万6907ウォンと、前年比2436ウォン上がった。
マナガツオの次に価格が大きく上がった魚はサバだ。サバは96年の1キロあたり328ウォンから昨年は1672ウォンと5倍以上に値上がりした。カワハギもは96年の1キロあたり1081ウォンから昨年は4265ウォンと3.9倍ほど上がった。
これら魚の価格が上がった最も大きな理由は、何よりも取引量が急減したからだ。96年に釜山共同魚市場で4419トン取引されたマナガツオは、99年(6548トン)にピークを迎えた後、毎年減少している。昨年は大幅に減少し、319トンにすぎなかった。
カワハギも事情が似ている。97年に取引量4946トンでピークとなり、昨年は395トンだった。サバは96年の30万トンから昨年は10万トンに減ったが、取引量が他の魚に比べて多いため事情はよい方だ。
専門家は気候変動のため韓国の海域の水温が変わり、マナガツオやカワハギのような暖流性の魚種が減っていると分析している。結局、水産資源の減少が取引量の減少につながり、供給量が減って価格が上がるということだ。特にマナガツオは輸入や養殖による供給がほとんどないうえ、最近は中国や日本に輸出するため価格が上がっている。
キム・デフェ釜山共同魚市場販売課長は「取引量が減っているのは気候変動などの要因による水産資源の減少が最も大きな理由」とし「今年も前年に比べて取引量が10%以上減っている」と説明した。
チョン・ソクグン済州大教授(海洋科学)は「特にカワハギは温かい海にいる魚だ。カワハギが主に生息する水深100-200メートルの場合、90年代以前は海水の温度が12度前後だったが、気候変動で90年代以降は温度が下がり、生息地が台湾側に変わった」とし「このような影響で台湾のカワハギ漁獲量は増えたが、韓国と日本東京沖でのカワハギ漁獲量は大きく減った」と説明した。
国立水産科学院沿近海資源課の関係者は「過去20年間、全体的に水産資源が減少傾向にあり、特にマナガツオとカワハギは80年代の漁獲量と比べて現在は20分の1ほどに急減した」とし「漁獲量が急減した魚種の個体数復元のための対策を議論している」と話した。
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