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【コラム】やせた「ヘル朝鮮」に客土作業を=韓国

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
毛沢東が建てた中国が米国資本主義の寵児ウォルト・ディズニーを抱え込んだ。先週、中国の「経済首都」である上海に、世界で6番目のディズニーテーマパークがオープンしたニュースをうらやましい目で見つめた。特別法まで作ってディズニーを誘致した上海の国内総生産(GDP)は今後、毎年0.8ポイント上昇するという。

中国がこのようによどみなく飛躍する間に、韓国は時間と機会を浪費してきた。京畿道華城(キョンギド・ファソン)が米国ユニバーサル・スタジオを誘致しようとしたが失敗に終わり、仁川市青羅(インチョンシ・チョンラ)国際都市、金海(キムヘ)グローバルテーマパーク、春川(チュンチョン)グローバルアイランドも相次いで失敗に終わった。

2001年に上海を訪問した金正日(キム・ジョンイル)は「天地開闢」という感嘆の声を出した。今や韓国の指導者が上海の天地開闢を直視し、痛烈に自省する番だ。


テーマパークの事例だけではない。いつの間にか韓国社会にはあきらめと冷笑が広まっている。ため息と挫折感が深くなっている。

韓国経済は低成長の谷間でさ迷っている。未来に対する不安感が大きくなると結婚も出産もあきらめる若者が増えている。韓国社会を土地で例えるならば、地力が落ちて生産性が低くなった農地だ。このような土地では多産が期待できないのだから最悪の出産率はもしかしたら当然の結果だ。

昔から、賢い農夫はやせた(sterile)土を再び肥沃な(fertile)土に変える方法を知っていた。客土(土入れ)作業が答えだ。農夫は晩秋から早春の間に客土作業に打ち込んだ。豊富な栄養物質を含む黄土や河川の沖積土を畑にばらまいて所出の増大を図った。土を深く耕して落葉・わら・堆肥を入れ地力を増進させた。

それならば韓国社会の客土作業はどのようにしなければならないだろうか。最初に、腐敗清算と既得権の改革だ。法を作る国会議員、法を執行する公務員、法を解釈する判検事の腐敗から厳しく処断しなければならない。

2番目、信頼のリーダーシップを生き返らせよう。今のように指導者と国民の間に不信が蔓延してはできることも仕損じてしまう。

3番目、古い憲法を直して社会契約書を再び書こう。1987年に改正された現行憲法は社会変化と未来ビジョンを全て表わせずにいる。

4番目、社会統合のために貧富の格差を減らそう。中産層の貧困層の転落を防いでこそ社会全体が健全になる。

5番目、交流協力を通した南北和解を積極的に推進しよう。韓国の資本・技術と北朝鮮の資源・労働力を結合して新しい成長動力としよう。

6番目、開放性を拡大しよう。中国人観光客だけでなくインドの情報技術(IT)人材が集まるように魅力的な国家を作ろう。

48年8月15日生まれの大韓民国はやっと68歳なのに早老現象が深刻だ。社会的な客土作業で「ヘル朝鮮」に再び活気を吹き込まなければならない。機会の時間がもったいなく流れていく。

チャン・セジョン地域ニュース部長



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