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【社説】漁民が中国違法漁船を拿捕する国=韓国

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
怒った延坪島(ヨンピョンド)漁民が西海(ソヘ、黄海)の北方限界線(NLL)を越えて違法操業中だった中国漁船を拿捕するという事件が発生した。韓国当局は手放し状態だった。5日未明、西海の北朝鮮海域で操業中だった約120隻の中国漁船のうち70隻ほどがNLL南側の漁場に入ってワタリガニ漁をしていたため、延坪島の漁民が拿捕した。問題は拿捕したところが延坪島の北側NLLからわずか550メートルの距離の漁労統制区域だった。北朝鮮の警備艇や海岸砲で威嚇を受けるおそれがある危険水域だ。軍当局と海洋警察がやや遅れて追跡したが、状況は終わっていた。

漁民が中国違法漁船を拿捕することになった経緯は、中国漁船による弊害をこれ以上放置できない状況であるからだ。漁民は中国漁船が違法操業で西海のワタリガニ漁場を破壊していると悔しさを訴えている。網の目が細かい中国漁船の違法操業でワタリガニの漁獲量が大きく減った。2009年に292万キロだった延坪島ワタリガニ漁獲量が2010年には242万キロ、昨年はなんと3分の1の117万キロに急減した。一方、中国漁船はNLL海上を荒らしている。南北がお互い接近を警戒する水域であることを悪用し、無断に侵入してワタリガニを漁獲した。

さらに中国漁船はNLLに沿って江華島(カンファド)近隣の漢江(ハンガン)河口まで、20-30隻ずつ集まって違法操業をしている。江華島-喬桐島-ブルウム島とつながる漢江河口は国連軍司令部が管轄する中立区域であるため、軍と海洋警察が取り締まることはできない。この地域の漁民だけが中国漁船の違法操業に地団駄を踏んでいる。


中国漁船の違法操業は西海だけでない。南海と東海(トンヘ、日本海)でも深刻だ。もう当局が積極的に動き出す時だ。漁民をこれ以上危険な状況に追い込むべきでない。海軍と海洋警察が協力し、NLL付近の中国漁船を強く取り締まらなければいけない。外交的にも韓中漁業協定会議で強く立場を主張し、中国に共同取り締まりを提案するなど、多角的な対策を急ぐ必要がある。



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