現代商船が３１日、６３００億ウォン（約５８０億円）規模の社債満期延長に成功した。

この日、現代商船はソウル鍾路区蓮池洞（ヨンジドン）の現代グループ本社で３回の社債権者集会を開き、債務再調整案件をすべて可決した。現代商船はこの日、社債権者が保有する社債の５０％を出資転換し、残余社債は２年後から償還する案を提示した。延長期間の利率は１％に固定し、２０１８年７月７日から２０２１年４月７日まで１２回にわたり償還するという計画も出した。

社債券面額が１０００ウォンなら、ひとまず５００ウォンに該当する株式を与え（出資転換）、残りの５００ウォンに対しては２年間利子（元金に対する利率１％適用）だけを支払い、２年後から３年分割で償還することを提案したのだ。


多くの社債権者が書面議決権で出席に変え、この日の集会場には数十人の社債権者が出席した。午前の集会は予定よりやや長い１時間半ほど行われた。最初の集会では２４００億ウォンのうち２０７５億ウォンの債権者が出席し、１００％同意した。午後２時に開かれた集会でも金額基準で８５．６％の債権者が全員、案件に同意した。３回目（出席率７８．７％）の集会では約１０００万ウォンを保有する社債権者１人だけが反対した。

集会でキム・チュンヒョン現代商船最高財務責任者（ＣＦＯ）は「会社の正常化に最善を尽くすので会社を信じてほしい」と強調した。海外船主との傭船料交渉過程については「秘密維持協約があり詳しく話すことはできないが、うまく進んでいる」と伝えた。ソウル広津区（クァンジング）地域の農協から来た債権者Ａさんは「最近、現代商船の株価がストップ高となり、出資転換をする場合、社債権者の立場ではやや不利だ」と述べた。社債権者は裁判所で効力を発生する時期を基準価として、基準価の３０％を割引して出資転換する。したがって出資転換前に株式が上がるほど不利になる。Ａさんは「いずれにしても今のような状況では賛成するしかなく、ひとまず賛成した」と話した。

この日、現代商船は現代証券売却代金１兆２３０３億ウォンも確保した。現代商船はＫＢ金融を現代証券売却優先交渉対象者に選定し、４月１２日に株式売買契約を締結した。この日、現代証券のイントラネットに接続した職員は「ＫＢ金融の家族になったことを祝う」というメッセージを確認した。