1920年代に建てられたウ・イルソン(ウィルソン)宣教師の社宅。
ゲストハウス「ヒイラギ丘」
ゲストハウス「ヒイラギ丘」の客室
イタリアンレストラン「パインツリー」。
「茶兄(タヒョン)喫茶店」は楊林洞の昔の姿を大切に保存している。
韓服と近代風の衣装を借りることができる「茶兄(タヒョン)喫茶店」。内部は楊林洞のかつての写真で飾られている。
楊林洞の青春月光ツアー。
韓屋を借りることができる「モダンガールテーブル」
楊林洞にはこの頃、若い波が立っている。宣教師の社宅が入っている楊林山麓と伝統家屋が集まっている楊林五叉路を中心に、雰囲気の良い宿泊施設やカフェなどが次から次へと誕生した。ヒイラギの木が群生している湖南神学大学の下の丘には「ヒイラギ丘」という名前をつけたゲストハウスと美術館が入った。約70年前に米国の宣教師が作った社宅を宿舎にし、ガレージを美術館として復元した。近代建築の様相を細かく垣間見ることのできる面白味はもちろん、森林浴も楽しめる。周辺にヒイラギをはじめアカシア・黒クルミなども茂っており林の中に埋もれているようだ。
崔昇孝の家屋近くにある「パウジェ」は、建築設計士と設置美術作家の夫婦が運営しているカフェだ。小さな広場をはめ込んだ複層カフェのあちこちを色とりどりの小道具が満たしている。リンゴ・キウィ・レモンを絞って作ったジュース(5500ウォン)が代表メニューだ。楊林コミュニティセンター向かい側の「パインツリー」も若い感性の店だ。青年シェフが運営するこのレストランは雰囲気の良いテラスまで備えて女性層に人気だという。人気メニューは海産物の土鍋パスタ(1万ウォン)だ。
「茶兄(タヒャン)喫茶店」と「モダンガールテーブル」は光州の近現代文化を垣間見ることができる空間だ。金顯承詩人の号「茶兄」を借用した茶兄喫茶店は、店の内外に彼の写真と詩で飾られている。楊林洞の昔の写真も展示されている。無人カフェなので自由にコーヒーを入れて飲んで、出来るだけ良心的にお金を出して出てくれば良い。韓国式家屋を改造したモダンガールテーブルは昔の家具や写真・レコードなどを大切に保管した文化空間だ。小さな公演が随時開かれており、のぞきにくる若者が多いという。
楊林洞に遊びに行く時は、曜日と時間をうまく合わせなければならない。昼間に遊びに行くなら週末が良く、夜に遊びに行くなら火・木・土曜日が良い。全州(チョンジュ)の韓屋村(ハノクマウル)や景福宮(キョンボックン)をはじめとする故宮で流行しているように広がっている韓服での外出を楊林洞でも週末ごとに楽しめる。茶兄喫茶店やモダンガールテーブルで改良した韓服を貸し出している。さらにワンランク上げて、ここでは1930年代風の近代衣装まで用意されている。韓服をきれいに着飾ったお嬢さん、あるいはおしゃれな人を指すモダンガール・モダンボーイに変身して楊林洞を練り歩くことができる。火・木・土曜日の夕方には「青春月光ツアー」が続く。1930年代の新女性に扮したガイドさんがウ・イルソン(ウィルソン)宣教師の社宅、無等山(ムドゥンサン)展望台、オーウェン記念閣などあちこちを同行しながら時間旅行を導いてくれる。先月から試験運営してきた行事を来月4日から定期的に運営する。
●旅行情報…光州南区楊林洞はソウル市庁を基準に車で約4時間の距離だ。湖南線KTXに乗って光州松汀(クァンジュソンジョン)駅で降りた後、地下鉄で南光州駅まで移動する方法もある。南光州駅から楊林洞までは歩いて10分の距離だ。楊林洞の社稷図書館の向かい側にトンゲビキャラクターショップ「お話し配達部トンゲビ」がある。トンゲビの形のキャラクター商品を陳列したカフェだ。コーヒー(アメリカーノ2500ウォン)も飲めて、トンゲビ紙人形づくり(5000ウォン)をはじめとする体験プログラムも楽しめる。午前10時~午後8時。毎月最後の水曜日に文化祭「1930楊林サロン」が開かれる。25日にはミニコンサート、DJingパーティーをはじめヤミ市場・フリーマーケットなどが開かれる。観光客のために韓服や近代風の衣装を無料で貸し出し、飲み物も提供する。070-4239-5040(光州1930プロジェクト)。
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