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<大リーグ>李大浩はなぜ好打者なのか…「インサイドアウトスイング」(1)

ⓒ ISPLUS/中央日報日本語版
李大浩(イ・デホ、34、シアトル・マリナーズ)は21日(日本時間)、シンシナティ・レッズ戦でチームを勝利に導く2安打を放った。

3-3の7回表、二死満塁から左腕トニー・シングラーニの151キロの外角直球を流し打ち、決勝打を放った。9回表の二死からはジャンボ・ディアスのスライダーを左翼スタンドに運んだ。右腕投手ディアスのスライダーは右打者の李大浩には外側に逃げていくボールだ。外側のボール2つを左右に打ち分けた。これを可能にしたのは李大浩の「インサイドアウトスイング(Inside Out Swing)」だ。

李大浩の体格を見ると「スイングが大きいプルヒッター」というイメージが思い浮かぶ。こうした打者の弱点はほとんどの場合が外角だ。メジャーリーグも李大浩にこのような先入観を抱く。李大浩はメジャー進出後、珍しい経験をした。李大浩が打席に入ると、相手チームは内野手を二、三塁間に集めるシフトを敷いた。


10日のタンパベイ戦がそうだった。タンパベイはメジャーリーグでシフトをよく使うチームだ。4回裏の打席でこうしたシフトが敷かれると、李大浩は相手先発マット・ムーアの94マイルの直球を難なくライト前に弾き返した。韓国と日本のプロ野球でそうだったように、李大浩はメジャーでも外角・内角のボールともに巧みに打つ。

インサイドアウトスイングを理論的に確立した人物は「最後の4割打者」テッド・ウィリアムズ。「シフト」の元祖は1946年にクリーブランド・インディアンズのルー・ブードロー監督がウィリアムズを相手に敷いた「ウィリアムズシフト」だ。左打ちプルヒッターのウィリアムズを相手に二、三塁間を空け、三塁手、遊撃手、二塁手、一塁手を一、二塁間に配置した。ウィリアムズはこのシフトに対応するために悩み、外角のボールを打つ打法を完成させた。

両手がバットの前に出るスイングだ。右打者の場合、右ひじが胴につく。バットのヘッドは内側(Inside)から外側(Out)に出る。するとコンタクトの位置から打球は打席と反対側のフィールドへ飛んでいく。これがインサイドアウトスイングだ。

李大浩はこのスイングをロッテ時代、キム・ムグァン打撃コーチ(現SKフューチャーズ打撃コーチ)とともに作った。キムコーチは2001年、ロッテで2度目の打撃コーチ任期を始めた。李大浩がロッテに入団した年だ。

パク・ヨンジン元LG2軍監督によると、韓国野球でインサイドアウトスイングは1990年代半ばに導入され始めた。キム・ヨンダルKBO育成委員がこの理論を導入した先駆者だ。それ以前にサムソン球団もテッド・ウィリアムズの著書を翻訳したりもした。しかし打撃理論は広く共有されなかった。

キムコーチは自費で米国と日本の理論書を入手し、翻訳を依頼してスイング理論を研究した。中でもウィリアムズのインサイドアウトスイング理論が最も印象深かったという。キムコーチは「以前まで韓国野球ではダウン-アップスイング(打ち下ろしながらコンタクトの瞬間に手をやや上げる打法)が主流だった。しかしこの打法ではチェンジアップと落ちるボールに対応が難しいと考えた。それでウィリアムズの打法を研究した」と振り返った。



<大リーグ>李大浩はなぜ好打者なのか…「インサイドアウトスイング」(2)

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