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アジア映画市場の拠点に浮上した韓国にハリウッドが参入(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

韓国的なシャーマニズムを溶かし込んだナ・ホンジン監督の『哭声』。(写真=映画会社)

開幕中の第69回カンヌ映画祭非コンペ部門の招待作で、国内では公開6日で観客260万人(16日現在)を動員したナ・ホンジン監督の『哭声』。『良い奴、悪い奴、おかしな奴(以下、奴奴奴)』のキム・ジウン監督とソン・ガンホ、コン・ユの組み合わせで目を引く『密偵』(下半期公開予定)。2本の映画の共通点は、ハリウッドのメジャースタジオが投資・製作した韓国映画ということだ。『哭声』は20世紀フォックス(以下、フォックス)が、『密偵』はワーナーブラザーズが投資・製作した。韓国の監督が韓国語で作ったがハリウッド資本が投入された国際的なプロジェクトである。アジア映画市場の拠点として急浮上した忠武路(チュンムロ)の可能性にハリウッドが集まっている。

フォックスは2008年から海外現地映画の投資・製作会社であるフォックス・インターナショナル・プロダクション(FIP)を設立し、韓国だけでなく中国・日本・スペイン・ブラジルなど世界11支社で約50本の映画を製作してきた。2003年にパク・チャンウク監督の『オールドボーイ』を機に韓国映画に目を向けたフォックスが最も注目した監督は、2008年のデビュー作『追撃者』でスターダムに上がったナ・ホンジンだ。ナ監督の2本目の映画『王になった男』(2010)の製作費の20%を先行投資して韓国映画に参入したのに続きナ監督の次の作品まで「予約」した。

まさに製作費100億ウォンの『哭声』だ。


韓国伝統のシャーマニズムが加味されたミステリーホラー『哭声』は、フォックスが製作した韓国映画として初めてカンヌに招待され市場でも善戦している。

『哭声』以前までフォックスが公開した韓国映画はシン・ハギュン主演の都心アクション『ランニングマン』(2013)。チャ・テヒョン主演の『スロービデオ』(2014)、イム・サンス監督の犯罪アクション『私の親しい悪党たち』(2015)だ。『ランニングマン』と『スロービデオ』は観客150万人を超えられなかったし、『私の親しい悪党たち』はさらに13万人という大惨敗を記録した。しかし興行成績と関係なく多様なジャンルを試みる実験的な姿勢が引き立つラインナップという評価を受けた。



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