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金正恩「南北軍事会談を開こう」…韓国政府「誠意見えない」

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
計144回。北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)第1書記が労働党第7回大会の事業総和(決算)報告で「統一」に言及した回数(慣用語で使われた場合を除く)だ。

金正恩は6、7日の総和報告で、南北関係の改善と統一を党の最優先課題として提示した。「祖国統一は最も重大で切迫した課題」と話しながらだ。金正恩は「我々の代に必ず統一しなければいけない」とも述べた。

◆「対話と交渉」を数回強調


金正恩はふさがった南北関係の改善のために「相手を認めて尊重することが出発点」と主張した。「『変化』や『体制崩壊』を追求するべきではない」とも述べた。「朴槿恵(パク・クネ)大統領が年初の北の4回目の核実験後、『北の政権の変化』に言及したことに対する反論」(統一部当局者)という解釈が出ている。金正恩は南北関係の解決法で「対話と交渉」に何度か強調した。「対話」と「交渉」に言及した回数だけでもそれぞれ9回、7回だった。

特に南北軍事当局会談を提案した。「我々は朝鮮半島の平和と統一のためにまず軍事当局間の対話と交渉が必要だと認める」という部分だ。そして「南北軍事当局会談が開かれれば相互関心事問題を包括的に協議していくことができるだろう」と述べた。しかし韓国政府は「誠意が見えない」として一線を画した。統一部の鄭俊熙(チョン・ジュンヒ)報道官は論評を通じて「北が核開発と我々を直接狙った挑発の脅迫を続けながら、南北関係改善のための対話と交渉を取り上げるのは、全く誠意がない宣伝攻勢にすぎない」と一蹴した。続いて「対話の扉を閉じはしないが、北の真の非核化の意志が先」と強調した。国家安保戦略研究院のパク・ビョングァン北東アジア研究室長も「南北軍事会談の提案は核保有国の優越的な地位を前提とするものであり、交渉時の主導権を得ようということだ」とし「北の『対話論』は交渉テーブルに出るという意味より、南の葛藤を誘発して韓米同盟の亀裂を狙っている」と分析した。

一方、世宗研究所の鄭成長(チョン・ソンジャン)統一戦略研究室長は「金正恩が意外に南北を『統一のパートナー』と見なしながら関係改善に積極的な立場を表明した」と評価した。また「これは(現政権より)次期政府との関係改善を念頭に置いたとものと判断される」という見方を示した。

◆「金正恩の統一案」はなかった

金正恩は「外国勢力はわが民族の統一を決して望まない」とし「自主的統一」を強調した。続いて「党の祖国統一路線は金日成(キム・イルソン)・金正日(キム・ジョンイル)首領が提示した主体的統一路線」とし、従来の統一案を守るという考えを明確にした。統一の大原則に関しては「祖国統一3大憲章を一貫して握りしめていくべき」と主張した。これは▼1972年7・4南北共同声明で提示された祖国統一3大原則▼80年10月の党第6回大会で提示された高麗民主連邦共和国創立案▼93年4月の最高人民会議第9回第5回会議で提示された全民族大団結10大綱領--をいう。

具体的な統一案には金日成が出した連邦制方式をそのまま維持した。これとともに「韓米軍事演習の中断」「在韓米軍の撤収」など従来の主張を繰り返した。



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