「さあ、準備はＯＫですか？　私と楽しく踊ってください！」。８日午後８時５０分、ソウル江南区三成洞（カンナムグ・サムソンドン）ＣＯＥＸ前の永東大路（ヨンドンデロ）に設置された大型野外ステージに歌手ＰＳＹ（サイ）が登場して力強く「号令」を叫んだ。『江南スタイル』の強いビートに乗せてソウル市民や中国人観光客などおよそ３万人（主宰側推算）による馬ダンスの群舞が繰り広げられると、アスファルトの道路まで揺れるようだった。この日午後７時から３時間続いた「Ｃ（ＣＯＥＸ）－フェスティバル」の「Ｋ－ＰＯＰコンサート」のハイライトだ。ＰＳＹは『芸能人』『ジェントルマン』『ＮＡＰＡＬ　ＢＡＪＩ』などさまざまなヒット曲を歌い、１時間の間、観客を熱狂のるつぼへと誘った。

江南区庁は永東大路の奉恩寺（ボンウンサ）駅～三成駅区間の車両移動を規制して舞台を設置し、周辺の道路はスタンディングコンサートの客席となった。ゴールデンウィークの最後の日を楽しもうとやってきた市民と韓流スターを見に来た外国人などの人波で、ＣＯＥＸ一帯は公演の１時間前から人でごった返していた。幕が上がると、ｉＫＯＮ（アイコン）やＩ．Ｏ．Ｉ（アイオーアイ）ら人気アイドルグループが登場して宴の始まりを告げた。

メーデーなどの連休で訪韓し、フェスティバルに訪れた中国人も少なくなかった。２０代の中国人観光客は「ＰＳＹを見ることができるという記事を目にして急いで韓国行きの飛行機を予約した」とし「江南でＰＳＹとこのように馬ダンスを踊るということが夢のよう。一生忘れることができない」と感激した様子だった。携帯電話で映像電話をしている中国人も目についた。


江南区庁はおよそ５００人の中国人が参加したと推定している。「Ｃ－フェスティバル」はＣＯＥＸ一帯を世界的な「マイス（ＭＩＣＥ）」ビジネス中心地として広報するための行事で、ことしで２回目。４日から５日間、食フェスティバルなど各種体験や展示プログラムが開催された。