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構造調整の「実弾」最低7兆ウォン…大宇造船にはさらに数兆ウォンかかる(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
韓国信用評価は昨年末、大宇(デウ)造船海洋の会社債の信用格付けを投資等級のマジノ線であるBBBから投機等級のBBプラスに引き下げた。大宇造船の会社債を買うなというメッセージだ。大宇造船が5兆ウォン(4600億円)台の損失を遅れて公開したことに伴った措置だ。韓国信用評価の関係者は「産業銀行・輸出入銀行の資金支援の決定にもかかわらず、海洋プラントの追加損失の可能性をはじめ経営の不確実性が相変わらずだと判断した」と説明した。

ところで、ほぼ同じ時期に2大国策銀行である産業銀行と輸出入銀行は大宇造船に融資した12兆9903億ウォン(産業銀行4兆ウォン、輸出入銀行8兆9903億ウォン)を不良債権ではなく正常債権として分類した。大宇造船の会社債を投機等級とみた市場の判断と全くかけ離れた決定だ。

産業銀行が経営難に陥った現代(ヒョンデ)商船の貸出金(1兆2000億ウォン)を不良債権として処理した点と比較して二重定規だという批判が出てくる理由だ。ハナ金融投資のイ・ミソンアナリスト(債権担当)は「大宇造船の脆弱な財務構造を考慮すれば、不良債権として分類するのが正しい」と話した。


国策銀行から「正常企業」と認められた大宇造船は、昨年下半期に社員1人あたり900万ウォンの成果給を支給した。これまで産業銀行の退職者は大宇造船に天下り役員として再就職して億ウォン台の年俸を受け取ったり、顧問をつとめたりして事務所や車を提供された。2つの銀行は大宇造船の融資を正常債権に分類したおかげで貸し倒れ引当金をほとんど積まなかった。貸し倒れ引当金は銀行が融資したお金を踏み倒される場合に備えて集めておくお金だ。

これに伴い輸出入銀行は昨年216億ウォンの黒字(当期純利益)を記録した。産業銀行は1兆9000億ウォンの赤字を出したが大宇造船に対する引当金を積んでおらず、それなりに赤字規模を大幅に減らした。産業銀行の昨年の平均年俸は9435万ウォン、輸出入銀行は9240万ウォンで321の公共機関のうち並んで10位圏前後を記録した。

これは構造調整を主導する国策銀行のモラルハザードを見せる端的な事例だという指摘が出る。産業銀行は大宇造船の大株主で、輸出入銀行は最大の債権銀行だ。オ・ジョングン建国(コングク)大学金融IT学科特任教授は「当分まともに監督できない責任を回避するために大宇造船の構造調整を後回しにしたとしか思われない」と話した。



構造調整の「実弾」最低7兆ウォン…大宇造船にはさらに数兆ウォンかかる(2)

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