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15万人の外国人集まる今週…まだ足りない韓国の「観光プラスアルファ」(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

先月15~17日ソウル蚕室(チャムシル)総合運動場で開かれた「ロッテ免税店ファミリーフェスティバル2016」で外国人観光客が韓流スターの公演に歓呼している。(写真=ロッテ免税店)

今春、産業界の悲喜が克明に交錯している。伝統的な輸出の“孝行息子”種目である造船・海運・鉄鋼業界が政府の構造調整の激しい風で冷え込んだ一方、観光サービス業界は嬉しい悲鳴をあげている。中国メーデー連休(4月30日~5月2日)と日本のゴールデンウイーク(4月29日~5月8日)に合わせて入国した観光客たちでソウルや済州(チェジュ)など主な観光地の流通・宿泊業が混み合っているからだ。

3日、韓国観光公社によれば今回の連休に韓国を訪れた中国・日本人観光客は約15万人で、経済的な効果だけで数千億台に上る見通しだ。実際に先週末(4月30日)から5月2日までソウル中区小公洞(チュング・ソゴンドン)ロッテ百貨店を訪れた外国人による売り上げは昨年の同じ曜日と比べ62.1%も増えた。

業界では人気ドラマ『太陽の末裔』が韓流熱風を増幅させた上に、地震で不安を感じた中国人観光客が日本の代わりに韓国へと戻りながら観光客がさらに増えたものと思われる。


6日と10日には再び壮観が広がる。韓国に褒賞休暇に来た中国の中脈科学技術発展有限公司の役員8000人が、ソウル盤浦(バンポ)の漢江(ハンガン)公園に集まって「参鶏湯(サムゲタン)パーティー」を開催するためだ。

興味深いのは、健康食品企業である中脈の食事の場が、国内企業にとっては輸出のチャンスという点だ。酒造会社の麹醇堂(ククスンダン)は参鶏湯パーティーに計1800本の「百歳酒(ペクセジュ)」を提供し、麹醇堂の生マッコリなどを展示して中国進出への足がかりにする計画だ。参鶏湯の企業なども調子に乗った。

参鶏湯はこれまで中国輸出の道が行き詰まっていたが、昨年の韓中首脳会談で李克強首相が参鶏湯を高く評価しながらいよいよ今年前半期中に輸出への道が開かれる見通しだ。さらにキムチや副菜類の企業まで輸出の機会をつかむことができ、経済的効果はより大きくなるものと期待されている。

今回の中脈の役員団体はロッテ免税店が中国現地から誘致した観光客だ。ロッテ側は8000人が4泊5日で16カ所のホテルに泊まり1人あたり330万ウォンずつ、計260億ウォンを使って経済的波及効果は500億ウォン(約46億円)を超えると推算している。ロッテ免税店が先月開催した韓流コンサートにも中国・日本・台湾・タイから2万人余りの観光客が集まり800億ウォンに上る経済効果があったとみている。

CJグループが主催する韓流文化祭典の「KCON」も同様だ。昨年、日本とアメリカだけで9万人の観客を集めて150の海外メディアが取材した。こうした韓流ファンは韓国を訪れる観光客になり韓流商品を購入する。

CJ関係者は「文化体育観光部の韓流生産誘発効果を基準として、韓国企業の製品の輸出増加効果は約4514億ウォン、韓国の観光誘発効果は584億ウォン、広報効果も400億ウォン以上と集計される」と話した。現代(ヒョンデ)自動車のアバンテ約4万台、サムスンのギャラクシーS5約92万台の輸出額と似ている。



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