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パナソニックの快調に韓国3社が緊張

ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版

ソウル・三成洞のガソリンスタンド構内にある急速充電器。

電気自動車は内燃機関(エンジン)ではなくバッテリーの戦いだ。一度の充電でどれだけ遠くへ行けるのかにより競争力が決まる。今回のテスラ「モデル3」突風で笑ったもうひとつの企業はテスラにバッテリーを供給してきた日本のパナソニックだ。

テスラはパナソニックと組み40億ドルを投資して米ネバダ州に50万台の電気自動車とバッテリーを生産できる「ギガファクトリー」を作っている。2011年に約16兆ウォン規模の赤字を出し破綻の危機にあったパナソニックがモデル3突風で起死回生のチャンスをつかんだ格好だ。テスラは2003年の設立初期からパナソニックの製品を使ってきた。テスラの最初の量産車である2008年発売の「ロードスター」だけでなく、高級セダン「モデルS」にもパナソニックのバッテリーが使われている。

こうした状況はLG化学、サムスンSDI、SKイノベーションの韓国バッテリー3社にはありがたくはない。バッテリー市場全体ではトップを争っているが電気自動車用バッテリー分野では世界5~8位にすぎないためだ。LG化学はゼネラルモーターズ(GM)のプラグインハイブリッド(PHEV)「ボルト」、サムスンSDIはBMWの電気自動車「i3」にバッテリーを納品し、現代・起亜自動車、フォード、アウディなどとも電気自動車用バッテリー納品契約を結んだ。だがこれらメーカーの電気自動車がテスラほど爆発的な関心を引くことができず供給量が急増する可能性は低いと評価される。


現在では韓国企業のバッテリー技術力と価格競争力は世界的に高い。だがパナソニックがテスラの好材料を契機に集中投資を継続し中国BYDなどが物量攻勢で価格競争に出るならば、世界市場から押し出されかねない。

一方テスラを追い風に韓国の電気自動車関連株も一緒に上昇している。部品メーカーの現代モービス、二次電池素材メーカーの日進マテリアルズ、自動車空調部品メーカーのハンオンシステム、ポスコ、サンアプロテクなどが注目されている。テスラのほかにも中国の自国内需要拡大政策や、電気自動車市場拡大に向けたグローバル政策共助などで電気自動車が本格的な拡散局面に入ればそれだけ関連業者が恩恵を得られるためだ。(中央SUNDAY第476号)





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