5月1-3日に韓国大統領では初めてイランを訪問する朴槿恵(パク・クネ)大統領が、ハサン・ロウハニ大統領との会談でイラン式ヒジャブの一種「ルサリ」を着用することにした。
外交部の当局者は22日、「朴大統領が首脳会談はもちろん、原則的に全日程をルサリをかぶって消化する予定」とし「イランの法規定と文化を尊重するということを見せるための決定であり、他の女性随行員も同じ服飾をするだろう」と述べた。
ヒジャブは身体を隠すイスラム式の服装で、ルサリはイランの女性が着用するヒジャブの一つの形態。韓国外大イラン語科のクァク・セラ教授は「普通、ヒジャブといえば眉の上までかくして顔だけを出す頭巾の形を連想するかもしれないが、ルサリはショールやスカーフに近い」とし「華麗な色も多く、肩まで巻いたり首に巻くなど、さまざまな形で演出でき、イラン女性はファッションアイテムのように活用したりもする」と説明した。また「イスラム律法上、女性は身体の部位をできる限り露出してはならず、イランはこれを国法で規定している。『ル』は頭あるいは顔を意味し、ルサリは頭の上に置くという意味だが、外国から来た女性も必ず髪を隠さなければいけない」と説明した。
当初、実務陣の間では「首脳がそこまでするべきだろうか」という否定的な意見もあったという。サウジアラビアもイスラム律法を重視するが、昨年3月に朴大統領が訪問した当時、ヒジャブをかぶらないよう配慮した。朴大統領は当時、アラブ首長国連邦(UAE)でイスラム寺院を訪問した当時、シェイラ(長方形の布)で髪を隠した。
これに関し政府当局者は「お互いに良い友人になろうとして訪問するため、あえて相手の気分を害する余地を残す必要はないという趣旨で、最終的にルサリをかぶることに決まった」と説明した。このような決定は、尹炳世(ユン・ビョンセ)外交部長官のイラン訪問(2015年11月)など高官級の交流などを契機に当局者が現地状況をチェックした結果だという。政府は昨年7月のイラン核交渉妥結前後から朴大統領のイラン訪問を検討してきた。
国立外交院のイン・ナムシク教授は「イランが世俗的なシーア派なので誤解されたりもするが、神政主義理念を基本に聖職者が治めて律法上の義務を徹底的に守る国」とし「新しい関係の確立をしなければいけない状況で我々がイランの信念を尊重することが正しい接近法とみられる」と述べた。
特に朴大統領はイランのイスラム革命(1979年)以降初めて訪問する非イスラム圏の女性指導者となる。パキスタンとバングラデシュの女性首脳が訪問したことはあるが、イスラム文化圏であるためこうした悩みはなかった。最近イランを訪問した西欧の女性政治家もすべて髪を隠した。キャサリン・アシュトン元欧州連合(EU)外務・安全保障政策上級代表とジュリー・ビショップ豪州外相が代表的な例だ。外交部の関係者は「ルサリを緩くかぶって現地で厳しい視線を受けた西欧女性政治家もいた。このような事例をもとに文化的な違いによる誤解が生じないよう儀典上細かい部分まで気を配っている」と伝えた。
外交部の当局者は22日、「朴大統領が首脳会談はもちろん、原則的に全日程をルサリをかぶって消化する予定」とし「イランの法規定と文化を尊重するということを見せるための決定であり、他の女性随行員も同じ服飾をするだろう」と述べた。
ヒジャブは身体を隠すイスラム式の服装で、ルサリはイランの女性が着用するヒジャブの一つの形態。韓国外大イラン語科のクァク・セラ教授は「普通、ヒジャブといえば眉の上までかくして顔だけを出す頭巾の形を連想するかもしれないが、ルサリはショールやスカーフに近い」とし「華麗な色も多く、肩まで巻いたり首に巻くなど、さまざまな形で演出でき、イラン女性はファッションアイテムのように活用したりもする」と説明した。また「イスラム律法上、女性は身体の部位をできる限り露出してはならず、イランはこれを国法で規定している。『ル』は頭あるいは顔を意味し、ルサリは頭の上に置くという意味だが、外国から来た女性も必ず髪を隠さなければいけない」と説明した。
当初、実務陣の間では「首脳がそこまでするべきだろうか」という否定的な意見もあったという。サウジアラビアもイスラム律法を重視するが、昨年3月に朴大統領が訪問した当時、ヒジャブをかぶらないよう配慮した。朴大統領は当時、アラブ首長国連邦(UAE)でイスラム寺院を訪問した当時、シェイラ(長方形の布)で髪を隠した。
これに関し政府当局者は「お互いに良い友人になろうとして訪問するため、あえて相手の気分を害する余地を残す必要はないという趣旨で、最終的にルサリをかぶることに決まった」と説明した。このような決定は、尹炳世(ユン・ビョンセ)外交部長官のイラン訪問(2015年11月)など高官級の交流などを契機に当局者が現地状況をチェックした結果だという。政府は昨年7月のイラン核交渉妥結前後から朴大統領のイラン訪問を検討してきた。
国立外交院のイン・ナムシク教授は「イランが世俗的なシーア派なので誤解されたりもするが、神政主義理念を基本に聖職者が治めて律法上の義務を徹底的に守る国」とし「新しい関係の確立をしなければいけない状況で我々がイランの信念を尊重することが正しい接近法とみられる」と述べた。
特に朴大統領はイランのイスラム革命(1979年)以降初めて訪問する非イスラム圏の女性指導者となる。パキスタンとバングラデシュの女性首脳が訪問したことはあるが、イスラム文化圏であるためこうした悩みはなかった。最近イランを訪問した西欧の女性政治家もすべて髪を隠した。キャサリン・アシュトン元欧州連合(EU)外務・安全保障政策上級代表とジュリー・ビショップ豪州外相が代表的な例だ。外交部の関係者は「ルサリを緩くかぶって現地で厳しい視線を受けた西欧女性政治家もいた。このような事例をもとに文化的な違いによる誤解が生じないよう儀典上細かい部分まで気を配っている」と伝えた。
この記事を読んで…