中国人観光客４５００人が集まった先月２８日、仁川（インチョン）月尾島（ウォルミド）で開かれた「チメク（チキン＋ビール）」パーティー。あちこちから「冷たい生ビールはないのか」という不満があふれた。行事を企画した旅行会社の関係者は「韓国では野外で缶ビールしか出せない」と同じ説明を何度も繰り返した。

７月に開催される第４回「チメク」フェスティバルを準備する過程で、大邱（テグ）市も似た問題にぶつかった。過去３回のパーティーで「夏の夜にチキンと冷たい生ビールを楽しみたい」という声が多かったが、これに応じるには法を犯さなければいけない。

酒類取扱いに関する国税庁の告示は「業者用の生ビール・手製ビールは食品接客営業所の売り場内に限り販売することができる」と定めている。野外で開かれるチメクパーティーには生ビールを出すことができない。この告示のために大邱市はチメクフェスティバルに３年間、家庭用の缶ビールを出してきた。


先月、大邱市規制改革推進団は妙手を見つけた。「地域の祭りでは自治体の首長が施設の基準を定めて食品接客業の申告を受けることができる」という食品衛生法施行規則を発見したのだ。規制改革推進団は国税庁を１０回ほど訪ね、この条項を前に出しながら説得した末、祭り現場の臨時売り場が一般飲食店として許可された。大邱市の関係者は「生ビールがない中国の青島ビール祭りやドイツのオクトーバーフェストは想像できない」とし「チメクフェスティバルで生ビールを飲めるようにするために、２カ月以上も関係法令を調べて動き回らなければいけなかった」と語った。地方自治体が規制を緩和した大邱チメクフェスティバルを除けば、野外で販売するすべての生ビールは依然として不法だ。



中国人観光客４５００人が「チメク」パーティー…「生ビールはないの？」（２）