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<ACL>日本に行けば弱くなる全北、今度は違う

ⓒ ISPLUS/中央日報日本語版

全北現代の選手(写真提供=韓国プロサッカー連盟)

「もう勝つ時になった」。東京に向かう全北現代(チョンブク・ヒョンデ)の内心だ。特に日本に行けば弱くなる全北がジンクスから抜け出すことを誓って18日、大韓海峡(対馬海峡)を渡った。20日午後に日本味の素スタジアムで行われる2016アジアサッカー連盟(AFC)チャンピオンズリーグE組第5戦、FC東京戦のためだ。

全北は今回の試合に臨む覚悟が格別だ。2006年以来10年ぶりのアジア頂点を狙う全北は、シーズン前に大々的に戦力を補強し、ACLの舞台に立った。しかし全北の現在の成績は2勝2敗(勝ち点6)で組2位だ。第2戦で江蘇蘇寧(中国)にアウェーで2-3で敗れ、さらに第4戦でもピンズオン(ベトナム)にアウェーで衝撃的な敗戦(2-3)を喫し、圧倒的な組1位に向けた歩みにブレーキがかかった。「アジアを制覇するには圧倒的なチームにならなければいけない」というチェ・ガンヒ全北監督(57)の期待に及ばない成績だ。

特にベトナム遠征での敗戦が大きかった。ピンズオンに敗れた全北は組1位をFC東京(2勝1敗1分け、勝ち点7)に明け渡した。判定問題があったとはいえ、格下と考えていたピンズオンに敗れたのはチェ監督の想定外だった。しかもこの日の試合で金亨鎰(キム・ヒョンイル、32)と金昌洙(キム・チャンス、31)が退場となり、FC東京戦に出場できない。残り2試合の結果によっては組1位の16強入りシナリオが崩れることもある。


もう一つ不安要素は日本遠征だ。全北にとってこれまで日本は苦戦の場だった。特に日本に行けば小さく見えた。ACLで行ったJリーグチームとのアウェー12試合は、2勝9敗1分けと大きく負け越している。全北がつかんだ2勝は2004年(ジュビロ磐田戦、4-2)と2013年(浦和レッズ戦、3-1)の2回だけだ。チェ監督体制ではまだ日本遠征で勝っていない。いくら記録にこだわらないチェ監督でも気になるしかないジンクスだ。

幸いなのはリーグとACLを併行して4月に8試合する過酷な日程の中でもチームが少しずつ上向いている点だ。全北は豪華選手をそろえたにもかかわらず、シーズン序盤は期待されたほどの競技力を見せることができなかった。100%に上がってこない競技力のため、チェ監督は多くの憂慮と批判を一身に受けた。しかし16日に行われたKリーグクラシック第6節で城南FCに3-2で勝ち、雰囲気を変えた。それまでの試合とは違って最後まで集中力を維持した点、今季初めて1試合で3得点して攻撃力を回復した点が、チェ監督としては最もうれしい。

また城南戦の勝利でチェ監督は東京遠征とホームでの江蘇戦の準備に全力を尽くす心的な余裕を得ることになった。第1戦でFC東京に2-1で勝利している全北がジンクスを断ち切り、組1位に返り咲けるかどうかが期待される。



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