韓国の柳一鎬（ユ・イルホ）副首相兼企画財政部長官が「与野党総選挙の公約のうち、妥当性・実現の可能性・所要財源などを総合的に考慮して受け入れ可能な部分は政策に反映する」と述べた。柳氏は１８日の企画財政部懸案点検会議でこのように明らかにした。一方で柳氏は「バラマキ公約に対しては確固たる立場で対応しなければならない」と幹部に注文した。

柳氏は「構造調整速度戦」も強調した。「総選挙の後、（国際格付け機関である）ムーディーズやフィッチなどが構造改革の持続可能性に対して懸念を示している」とし「政策基調に従って、揺れることなくスピード感を持って、政策を推進していかなくてはならない」と指摘した。

ムーディーズはこの日、韓国銀行業界の信用等級見通しを「安定的」から「否定的」に下方修正した。国内銀行全般の信用度が１２～１８カ月以内に低くなる可能性があるという警告だ。ムーディーズはことしの韓国の国内総生産（ＧＤＰ）成長率が２．５％にとどまると予想している。陳雄燮（チン・ウンソプ）金融監督院長もこの日、市中銀行９行の頭取懇談会を開いて「タイミングを逃さず原則に基づいて果敢かつ迅速に構造調整を推進してほしい」と述べた。陳氏は「構造調整の過程で、損失を公平に負担しなければならない」と指摘した。