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【社説】中間評価で惨敗した与党…国民に勝る権力はない=韓国(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
4・13総選挙の民心は荒々しかった。傲慢な飼育員にかみつく猛獣のようだった。怒りの投票は驚くほどだった。第20代国会議員を選ぶ総選挙の結果は、朴槿恵(パク・クネ)大統領のセヌリ党政権に対する選挙革命レベルの峻厳な審判だった。執権勢力は16年ぶりとなる衝撃的な過半数割れとなった。共に民主党は予想を大きく上回る支持を受けたが、基盤である湖南(ホナム、全羅道)を失った。金鍾仁(キム・ジョンイン)代表の共に民主党に対する警告であり、第3党として政治の舞台に登場した安哲秀(アン・チョルス)、千正培(チョン・ジョンベ)代表の国民の党に対する承認だった。沈相ジョン(シム・サンジョン)代表の正義党には国会で最小限の活動領域を提供した。

13日0時までの放送開票によると、セヌリ党は過半にはるかに及ばない議席数だ。今回の選挙は過去にほとんど見られなかった「1与2野」構図で行われた。政党構図上、絶対的に有利な与党の圧勝が予想された。セヌリ党は公認波紋が広がるまで国会の3分の2の180議席を予想していた。総選挙の勝敗に決定的な影響を及ぼす122議席の首都圏で、野党分裂による漁夫の利が確実視されたからだ。

しかし有権者は朴槿恵政権審判という意思表示をした。政権の失政を審判しようという怒った民心の流れは、野党分裂効果を相殺しても余るほど激しかった。こういう巨大な民心の動きは、セヌリ党の安全地帯と考えられた忠清(チュンチョン)・江原(カンウォン)などに広がった。このために選挙の前日までセヌリ党160議席以上、共に民主党100議席以下という大半の予測は大きく外れた。与野2党対決構図で苦しんだ4年前の第19代総選挙でも過半の152議席を得たのとは対照的だ。


朴槿恵政権の惨敗は民心が怒れば選挙構図ものみ込んでしまうほど恐ろしいという点を見せている。朴大統領は国民に勝つ権力はないという事実を痛感しなければいけない。有権者の怒りは直接的には傲慢で拙劣な2、3月のセヌリ党公認過程から始まった。いわゆる親朴(槿恵)勢力は朴大統領の時代錯誤的な背信者論を盲目的に追従し、劉承ミン(ユ・スンミン)議員に刀を振りかざした。力と権力さえあれば何でも解決できるとうい覇権主義的な姿勢から抜け出せなかった。親朴の生死リストや報復公認の疑いはほとんど現実として表れ、これに対抗して金武星(キム・ムソン)代表はブラックコメディーのような「玉璽闘争」を起こし、執権勢力は全国民の嘲弄の対象となった。選挙を目の前にしてセヌリ党指導部がいくらひざまずいて許しを請うても、一度背を向けた民心は振り向かない。

今回の選挙は朴槿恵大統領の5年任期のうち3年間の統治に対する中間評価だ。任期の折り返し点を通過したにもかかわらず、低成長・少子化・不平等など国家的な課題の本質には手もつけられず、構造改革にもいかなる成果を出せなかった朴槿恵政権の無能と実情に対する峻厳な審判だ。結果的に共に民主党の金鍾仁代表が「問題は経済、正解は投票」という選挙スローガンを持ち出したのは、国民の不安と空虚な心を正確にとらえたスローガンだった。朴大統領とセヌリ党は口を開けば国会審判、仕事をしない野党審判を叫んだが、国民は逆に国政の無限責任を負う執権勢力に向けて反省と刷新を要求したのだ。



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