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【コラム】投票で何を変えられるのか=韓国(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
投票場に行けば気分がよくなる。早朝に列をつくる有権者はみんな真剣だ。意欲に満ちている。失望した政治がまた新鮮になる感じがする。7、8日に事前投票をしたい気持ちを抑えたのは、こうした雰囲気を楽しみたいからだ。

日常生活で意欲が落ち、つらければ、市場を訪れる。賑やかな商人たちの合唱が謙そんを教える。そこに混じって自分も声を高めたくなる。意欲があふれる。怒りもうんざりな日常も消える。同じく政治に対する嫌悪、共同体に対する不信は、投票場で輝く瞳にあう瞬間に忘れる。これほど多くの人たちが民主政治に参加しているではないか。今日は何人待っているだろうか。

今回の総選挙はいつよりも躍動的だった。内紛と葛藤、さらに党の分裂まであった。与野党の布石と動きによって支持率が上下する。これほど変化が激しい選挙も珍しい。個別候補の活動より中央党の動きが状況を揺るがした。


共に民主党が分裂した時は野党の惨敗を予想した。「非盧(武鉉)」勢力が離れて国民の党を作った。権魯甲(クォン・ノガプ)顧問、朴智元(パク・ジウォン)議員ら東橋洞系(金大中派)を含む湖南(ホナム、全羅道)勢力が同調し、「安哲秀(アン・チョルス)新党」が気勢をあげた。

しかし文在寅(ムン・ジェイン)代表が辞任して金鍾仁(キム・ジョンイン)非常対策委代表が起用されると、雰囲気がまた急変した。金代表の動きは果敢だった。親盧派を公認で脱落させ、中道路線を浮き彫りにし、離党の流れにブレーキがかかった。国民の党の内部で葛藤が生じるほど共に民主党が主導権を回復した。

この流れをまた変えたのが比例代表波紋と文在寅前代表の応援遊説だ。金代表が自らを比例代表2番に入れると「セルフ公認」という非難があふれた。特に親盧運動圏勢力が比例代表公認から疎外されたことに反発した。文前代表が出てきてようやく混乱を落ち着かせた。この過程を通じて共に民主党の主人は誰かという議論が起きた。ここで文前代表が応援遊説をし、湖南の民心が国民の党側にまた動いた。

選挙は自分が頑張ったからではなく、相手のミスで勝つケースが多い。こうした騒ぎがあったため、セヌリ党の圧勝は当然に見えた。しかし過度な自信のためだろうか。李漢久(イ・ハング)公認管理委員長と「親朴(槿恵)」の無謀な公認が状況をひっくり返した。特に劉承ミン(ユ・スンミン)議員を切ることもできずに離党に追い込んだのが大邱(テグ)はもちろん首都圏の民心まで揺れ動かした。



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