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【コラム】トランプと韓国の核開発(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
米国共和党の大統領選候補の選挙戦に出馬したドナルド・トランプ氏が先週末にした発言のために突然、韓半島(朝鮮半島)が米国大統領選挙キャンペーンの中心に置かれることになった。26日に掲載されたニューヨーク・タイムズ(NYT)のインタビュー記事でトランプ氏は、外交政策について彼が今までしてきた発言の中で最も具体的で中身のある言葉を述べた。特に韓国と日本が北朝鮮の威嚇に対応するために核兵器を確保しようとするならば、これについてある程度共感できるという内容が含まれた。彼はまた韓国・日本から米軍を撤退させる可能性もあるという意を表わした。米国が韓日両国の防衛を一手に引き受ける必要性がこれ以上ないということだ。

このようなトランプ氏の発言は韓国の読者らにとって衝撃であったが、良いニュースがある。韓米、韓日同盟を阻害する彼の発言に対してワシントンの政界の反応は否定的だった。誤った情報に基づいたポピュリストの言葉に置き換えられたのだ。異論はなかった。トランプ氏の構想にうなずく人が出てきたら悪いニュースだったが、そんな人はいなかった。

共和党選挙戦でトップを走るトランプ氏は、米国-アジア関係がアジア側だけ受恵者である一方的な取引関係ではないとの事実を見逃している。米国は政治的・経済的資本をアジアに投資するだけに利益も得ている。ハーバード大学のジョセフ・ナイ教授の表現を借りれば、米国はアジアにおいて「酸素」のような存在だ。存在している時は意識できないが、なくなってしまえば誰もが窒息することになる。


米軍のアジア駐留は、米国に途方もない利益を抱かせている。米国は旧時代的な慈善事業をするためにアジアにいるわけではない。もしトランプ氏が実利を追求する人ならば、彼が知っておくべきことがある。米軍が撤退すれば資本の流出が始まり、KOSPI指数・日経指数・上海総合指数が暴落するだけでなく米国株式市場もまた直撃を受けることになるだろう。中国はアジア地域を自身の勢力圏(sphere of influence)に編入させるという欲求を持つようになるだろう。数世紀にわたる米国の「太平洋国家」の伝統は幕を閉じることになるだろう。これはこの地域から唯一の誠実な仲裁者(honest broker)が消えることを意味する。



【コラム】トランプと韓国の核開発(2)

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