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【社説】「劉承ミン追い出し」政治史の恥として残る=韓国

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
セヌリ党は4・13総選挙の実質的公認が可能な最終日の23日夜まで劉承ミン(ユ・スンミン)議員の大邱(テグ)東乙地方区での公認をしなかった。これによって劉承ミン議員は血がにじむような神経戦の末にこの日夜遅くに離党し、無所属での出馬を宣言した。彼は「これは正義ではない。国民に勝る権力はない」として出場の意向を示した。

セヌリ党がこのように恥ずかしい見せかけの形を動員した理由は1つだ。手を血で染めずに朴槿恵(パク・クネ)大統領に嫌われていた劉議員を追い出すためだ。韓国の政治史で大きな汚点として残るような無理強いだ。これによってセヌリ党は劉議員から「時代錯誤的な政治報復」という批判を聞く身分になった。セヌリ党とその前身である新韓国党・ハンナラ党が、大邱・慶尚北道(キョンサンブクド)で候補登録の開始前日まで公認しなかったケースはなかった。全国的にも政権与党がこのように公認を避けた例はなかなかない。4年前の第19代総選挙を控えて離党した鄭泰根(チョン・テグン)・金成植(キム・ソンシク)議員の地方区で候補を出さなかったことはある。だがこれは離党に名分(刷新)があったし、選挙後の復党の可能性もあって出した決定だった。世論の反応も好意的だった。

だが今回は劉議員自らが離党しない限り出馬できなくさせようとする意図のほかには何の合理的な理由も探せない。劉議員が院内代表時期に交渉団体演説をけちをつけだが劉議員は院内代表職の辞任でその罰を受けた。それでも議員職の再挑戦まで源泉封鎖しようとすれば国民の拒否感を買うほかはない。もしも劉議員の人格に本当に問題があったとすれば公認管理委員会が最初からカットオフの決定を下すべきだった。


しかし公認委は「爆弾まわし」をするように時間ばかり引き延ばして劉議員がセヌリ党員の資格で公認を受けられる最後の日まで過ぎて、24日に公認議論を再開すると発表した。形式上、劉議員をカットオフさせない中でも自らの足で党を離れないわけにはいかないように見せかけの形を使ったのだ。公認委は「劉議員が公認の有無を決めてもいないのに進んで離党した」として「責任逃れ」を主張しているのかも知れないが、これに同意する国民はいないだろう。公党の義務である公認を放棄して現役議員を追い出したことに過ぎないからだ。

劉議員は3選の重鎮だが、全国区のスター政治家ではなかった。そんな彼があっという間に与党圏の次期大統領選挙の候補まで狙うことになったのは、大変な政治報復の被害者というイメージのためだ。これによって劉議員が「すべての権力は国民から出てくる(憲法1条2項)」として「正義と原則のために無所属で出馬する」と主張する名分まで生まれた。このような状況は公認を主導した李漢久(イ・ハング)公認委員長と親朴系が自ら招いたものだ。

劉議員の離党に続き、カットオフにあった親劉承ミン系の議員が無所属連帯の動きを見せている。すでにセヌリ党は、牙城である大邱・ソウル江南(カンナム)で「真朴」候補らが選挙戦で相次ぎ脱落したことがある。セヌリ党が「朴心」ではない「民心」を基準に軌道修正しなければ、4月13日に有権者から苛酷な審判を受けるかもしれない。



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