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「翻訳図書、徐々に増加…村上春樹のような作家が韓国からまもなく出る」

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

上から小説家のイ・スンウ、韓江(ハン・ガン)、チョン・ユジョン

パリ図書展には韓国作家30人が招待作家として参加した。彼らは講演やサイン会などを通してフランス読者と直接会い、「出版韓流」を始動した。このうち7人の作家に「Kブック」の世界拡散の可能性と課題を尋ねた。

作家が見る「出版韓流」

▲詩人・文貞姫(ムン・ジョンヒ)=「2012年フランスで詩集『冷や飯を食べていた人』(原題)の翻訳本を出版したが、これまで800部程度が売れ、印税を受け取れという。楽しい朗報だ。2年前にパリ図書展に来た時に比べ、韓国の作家を見る雰囲気がとても良くなっている。韓国の若い作家が誇りを持って意欲を示しているのも希望的な信号だ」


▲小説家ファン・ソギョン=「韓国文学はさまざまな歴史的難関を正面から突破した文学だ。世界が不安定で、力と活力が生きている韓国文学に注目している。だが金を儲けるメディアとして『出版韓流』を期待するのはお笑いだ。ノーベル賞受賞作家の作品も1万部売るのも難しいのが文学だ」

▲小説家イ・スンウ=「村上春樹のように世界の読者が皆読むような作品を書く作家が韓国からも近い将来登場すると思う。翻訳の歴史が徐々に築かれ、スターが出てくる時になった。今は海外で翻訳本を出版するだけに満足せず、本をしっかり売ってくれる現地の良い出版社を探すことにも気を遣わなければならない」

▲小説家・韓江(ハン・ガン)=「文学は言語の障壁を越えづらい。翻訳者との良い縁が重要だ。今回の『マン・ブッカー賞』候補に入った『菜食主義者』の英文翻訳者デボラ・スミスは英国に韓国語翻訳者がいないという事実を知って韓国語の勉強をしたという。良い翻訳者に会えば韓国の作家に多くの機会がやって来る」

▲推理小説作家チョン・ユジョン=「韓国の翻訳支援がいわゆる純粋文学をする『文壇作家』に集中しているのが問題だ。作品の幅が広くなってこそ読者層も拡大する。米国・欧州ではスリラー物が大衆化していてたくさん売れるジャンルだ。ジャンル文学をさげすむ韓国の風土を変えなければならない」

▲絵本作家イ・スジ=「海外図書展には2001年に初めて参加した。その時は韓国の絵本に誰も関心を向けなかった。だが、今は海外出版社の人々が先に訪ねてくる。地位がますます高まっているのを感じる。だが、絵本に対する制度的な支援が何もないというのが残念だ」

▲漫画家ホン・ヨンシク=「韓国の漫画が日本の漫画に比べてやや文学的という点で海外出版界が関心を持っている。漫画に対する政府の浮揚策が漫画の発展に貢献したことが大きい。これからは能力のあるエージェントが多く生まれ、安定的に著作権取り引きできるシステムが構築されるべき」



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