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NLL守る海軍高速警備艇に評価書ねつ造の防弾ガラス使用

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
虚偽の試験評価書を発給された業者の防弾ガラスが陸軍・海軍・警察庁などに納品されていた事実が明らかになった。検察は該当業者代表に出頭を要請した。

ソウル中央地検防衛事業捜査部(部長パク・チャンホ)が防弾ガラス製作業者W社代表のイ氏に「被疑者として出頭して調査を受けるように」と通知したことが17日に確認された。W社は陸軍士官学校教授出身の予備役大佐であるキム氏(66)から防弾ガラスと関連した虚偽の試験評価書の発給を受けた業者だ。キム氏は2009年に陸軍士官学校内の実験室に勤務中、W社の評価書をねつ造し、実弾500発を盗んで防弾服製作業者に渡した容疑(軍用物窃盗・虚偽公文書作成)で今月5日に拘束された。

検察はキム氏がW社の製品に対する一部実験を省略した後、他の業者の実験資料を挿入して評価書を作成した事実を把握した。検察はイ氏がこれを知っていながらこの評価書を利用して2010年に海軍高速警備艇に使われる防弾ガラスの納品契約をしたものとみている。


海軍高速警備艇は北朝鮮艦艇の北方境界線(NLL)侵犯に対応する任務を担っている。そのため防弾ガラスは必須保護設備だ。2002年6月の第2延坪(ヨンピョン)海戦の際に北朝鮮の警備艇の奇襲攻撃を受けたチャムスリ号もこれに属す。

W社製品は陸軍GOP(一般前哨)と前方哨所、駐韓スイス大使館にも納品された。また、2010年にソウルで行われた主要20カ国・地域(G20)首脳会議の警護を務めた警察装甲車にも使われた。検察はイ氏を相手に虚偽評価書を発給を受けた経緯、キム氏に裏金を渡したのかなどを調査する計画だ。

検察関係者は「防弾ガラスの性能に問題があるかはまだ確認できていない」と話した。

イ氏は中央日報との通話で「転役を急いだキム氏が評価作業をはやく終わらせるために虚偽資料を使用したものと把握している。虚偽評価書だと分かっていたが彼が防弾業界では『スーパー甲(有利な立場を意味する)』であったため問題にすることができなかった。製品自体には欠点がない」と主張した。



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