北朝鮮が１８日午前、平安南道（ピョンアンナムド）から東海（トンヘ、日本名・日本海）上にミサイル１発を発射したと、合同参謀本部が明らかにした。

合同参謀本部の関係者は「北は今日午前５時５５分ごろ、平安南道粛川（スクチョン）一帯から弾道ミサイル１発を東海上に発射した」とし「飛行距離は８００キロと推定している」と述べた。別の関係者は「軌跡など精密分析を進めてこそ正確なことを判断できるが、ひとまず現在のところノドンミサイルとみられる」と説明した。北朝鮮は２０１４年３月にもほぼ同じ地域から似た方式でノドンミサイルを発射している。

北朝鮮のこの日のミサイル発射は３日（３００ミリ放射砲６発、江原道元山）と１０日（スカッドミサイル２発、黄海南道黄州）に続き、今月に入って３回目のミサイル発射。


軍当局はひとまず韓米連合訓練キー・リゾルブ演習に合わせた武力示威と見ている。韓米は７日から今年のキー・リゾルブ訓練を実施し、１７日に事実上キー・リゾルブ演習を終え、１８日に総合講評をする予定だ。しかし実機動訓練のトクスリ訓練は来月３０日まで続く予定だ。

ノドンミサイルは最大射程距離が１３００キロ前後で、北朝鮮が４回の核実験を通じて小型化に成功したとすれば核弾頭の搭載が可能なミサイルだ。このために軍当局はこの日発射したミサイルが１５日に金正恩（キム・ジョンウン）第１書記が予告したミサイル発射と関係があるかどうか分析している。

北朝鮮は１５日、弾道ミサイルの再進入技術実験を公開した後、官営メディアを通じて「核攻撃能力の信頼性をさらに高めるために早期に核弾頭爆発試験と核弾頭装着が可能な弾道ロケット試験発射を断行する」と主張した。

特に金正恩の言及後に実施したミサイル発射なら５回目の核実験につながるのではという懸念も強まっている。軍当局は「北の動向を綿密に監視中」と明らかにした。

核実験と長距離ロケット（ミサイル）発射にもかかわらず、韓米当局の無視戦略への対応レベルという分析もある。匿名を求めた国策研究機関の関係者は「韓国と米国の軍当局が北の核を認めないという公式反応を見せると、北は『これでも認めないのか』という形で弾頭燃焼実験などを公開している」とし「核兵器搭載用ミサイルの公開というより、昨日（１７日）国防部が北の特異動向は見られないと伝えたため、奇襲的に発射したとみられる」と話した。国防部のムン・サンギュン報道官は１６日の定例記者会見で「特異動向は発見されていない」と明らかにした。