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「ニロ」投入した起亜…小さなSUV市場で大きな戦い(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

ニロの開発段階で製作したレンダリング。

韓国内の小型スポーツ用多目的車(SUV)市場をめぐる競争が熾烈になっている。小型SUVというのは排気量が1600cc以下のSUVをいう。起亜自動車は16日、京畿道華城市(キョンギド・ファソンシ)の南陽(ナムヤン)研究所で今月末に発売予定の小型ハイブリッドSUV「ニロ(NIRO)」を公開し、小型SUV市場への進出を宣言した。

ニロは起亜車がハイブリッド関連技術を集約して出した会心の反撃カードだ。「ニロ」という名前は、排出ガス量がゼロに近いという意の「ニアゼロ(Near Zero)」と英雄を意味する「ヒーロー(Hero)」から出てきた。

起亜車はこれまで「モハーベ、ソレント、スポーテージ」に続く製品ラインナップを前面に出して「SUV強者」を自負してきたが、小型SUVは出していなかった。しかし市場がますます大きくなると遅ればせながら競争に加勢したのだ。昨年チボリの発売後に活性化した国内小型SUV市場はほかの車体クラス市場よりも成長スピードがはやい上に20~30代の若い購買者を主な需要層としているため自動車企業としては逃すわけにはいかない市場だ。


この市場はこれまで双竜(サンヨン)車のチボリとルノーサムスンのQM3、韓国GMのトラックスが三分してきた。これら3社は昨年だけで計8万2308台の小型SUVを売った。

起亜車側は「人生で最初の車を購入する者たちが小型SUVを選択する場合が多く、その後中型-大型車クラスにつながるリピート購買につなげるためにもニロは非常に重要な戦略商品」と説明した。小型SUVだがニロは全長4355ミリ、全幅1805ミリ、全高1545ミリ、軸距(ホイールベース)2700ミリの体格を備えた。同クラスで最大級であることはもちろん兄貴分にあたるスポーテージにも見劣りしない大きさだ。

バッテリーはトランクではなく2列シーツの下段に入れた。SUV特有の広い積載空間を確保するためだ。先端の安全仕様も大挙採用した。前部座席のアドバンスドエアバッグと運転座席のひざエアバッグを含む7個のエアバッグシステムは基本で、車線離脱警報システム(LDWS)、後側面警報システム(BSD)、自動緊急ブレーキ補助システム(AEB)などを備えた。



「ニロ」投入した起亜…小さなSUV市場で大きな戦い(2)

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