ネオフェクト(Neofect)が開発した人工知能リハビリ機器のラファエルは、患者が1人でも最適なリハビリ訓練ができるように助ける。(写真=各企業)
男女の感情を分析するSCATTERLABのアプリ「ジンジャー」(左側)。モバイル個人のスケジュール管理アプリであるKONOLABSの「KONO」。
ソルトルックスはAI技術を利用した検索エンジン開発企業だ。コンピューター工学を専攻したイ代表が2000年に創業し、社員110人、売り上げ100億ウォン(約9億5000万円)規模に育てた。保有するAI関連特許は100件を超える。
グーグルの「ディープマインド」で、AIに対する関心が高まっている。韓国内の中小企業や新生ベンチャー企業(スタートアップ)もAI分野で頭角を見せている。これらはデータ確保が容易な特定分野に注力しながら競争力を育てている。
中堅ベンチャーのディオテック(DIOTEK)はディープラーニングを利用した音声・筆記・映像ソリューションを開発して金融・教育・ヘルスケア・セキュリティー分野で多様に活用する。周辺で簡単に見かけるスマートフォンの筆記体、乳幼児用の教育ロボットなどがディオテックのソフトウェアを活用した製品だ。
自然語の処理とビッグデータを専門に扱うdiquestは昨年、性能を高めた知能型対話サービス「インフォチャッター(Infochatter)」をリリースした。インフォチャッターはユーザーが質問すればその意図を分析して適合した情報を提供するプログラムだ。この会社の昨年の売り上げは89億ウォンで毎年売上額の15%を研究開発費用に投資する。
過去の統計分析が重要な医療分野に、スタートアップの進出が目立つ。ネオフェクト(Neofect)はAIを活用したリハビリ機器「ラファエルスマートグローブ」を開発して今年上半期に米国で発売する計画だ。医療映像分析技術を開発するルニット(Lunit)のペク・スンウク代表は「意思決定スピードが遅い大企業よりもスタートアップで新しい技術を開発しやすい」と話した。
AIスタートアップは創業して2~3年で世界の舞台で技術力を認められている。ルニットは2015年国際イメージ認識技術大会(ILSVRC)の位置識別分野でグーグル(7位)を抜いて5位に上がった。写真100万枚からアルゴリズムを学習して新しく与えられた写真10万枚のイメージを分類する大会だ。1位はマイクロソフト、2位はクアルコムだった。ルニットはディープラーニングを利用したX線、乳房撮影術のソフトウェアを開発して医師が肉眼では確認しにくい症状を診断できるようにしてくれる。この会社が開発した結核検出技術「DIB」は正確度が96%と非常に高い。DIBは安全性・有効性の検証を経て来年から発売される計画だ。
病気探し恋愛相談もする…グーグル追いかける「韓国AI」(2)
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