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「高層ビルで埋まるソウル・香港・シンガポール、進化が必要」(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

建築家レム・コールハースのシンクタンクAMOのレニエ・デ・グラーフ代表。

先月23日午後7時、退勤時間だが、ソウル中区ソウル市庁舎の会議室に約30人が集まった。ソウル市公共建築家、ソウル市都市空間改善団などソウルの公共建築を手掛ける人たちだった。集まった目的は「アジアの世紀(The Asian Century)」をテーマに開かれた特別講演を聴くためだ。

招待講師はオランダのアムステルダムにあるAMO(Architecture for Metropolitan Office)の代表、レニエ・デ・グラーフ氏(52)。AMOは世界的な建築家レム・コールハース氏が運営しているシンクタンク研究所だ。1990年代後半に設立されたAMOはジャーナリスト・歴史学者が建築家とともに建築と建築を越えた社会現象について研究している。メガシティ、再生可能エネルギー、先端テクノロジーなどがその中心だ。

「1950年まで人口800万人以上のメガシティ(Mega City)は米ニューヨークと英ロンドンしかなかった。しかし昨年までに計28都市に増えた。ほとんどがアジアの都市だ」。


アジアのメガシティは似た高層ビルが多い。シンガポール、香港、ソウルの風景を見ると大きな違いはない。なぜこのような類似点を持つことになったのか。

デ・グラーフ氏はこれを「止まった現代化(modernization)」と表現した。「現代化を露出コンクリート、強化ガラスなどの材料で完成したスタイルと受け入れ、それ以上研究しなかった結果だ。ますます大きくなるアジアのメガシティに見ることができるように、現代化は進行している人間の進化の過程だ。これを観察して理論化し、建築に適用することがいつよりも重要だ」。

世界的に別途のシンクタンクを置く建築事務所は珍しい。デ・グラーフ氏は「AMOはすべての固定観念を再定義(Redefinition)する仕事をする」と説明した。建物を建築する時、その意味と役割を広く深く分析することを引き受ける。デ・グラーフ氏は「リサーチの結果、建物を建てないのがよいと提案したこともある」と話した。

実際、2001年に欧州連合(EU)がベルギー・ブリュッセルを首都に決め、これを記念して象徴的な建物を建設しようとしてレム・コールハース氏を訪ねてきた時のことだ。AMOは、EUの首都選定自体が象徴的な意味を帯びるだけに、物理的な建物をあえて建てる必要はないという結論を出した。建物の代わりに欧州の歴史を展示できる臨時テントを提案した。こうして作られた「サーカステント」は数年間、ベルギー・オーストリア・ドイツなど欧州各国を旅行しながら欧州の歴史を再確認させた。



「高層ビルで埋まるソウル・香港・シンガポール、進化が必要」(2)

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