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【コラム】なぜ地球の反対側から韓国に戻ったのか

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
数日前に韓国に住むブラジル人学生たちを家に招いて故国の料理で接待した。彼らは2~3年前にブラジル政府が支援する「国境のない科学会」のプログラムにより交換学生として韓国で勉強し、帰国した後に再び韓国に戻ってきたという共通点がある。当時私は駐韓ブラジル大使館の教育担当官として彼らを支援した。

彼らが韓国行きを選んだ理由は概ね似ていた。K-POPやドラマなどで触れた韓国文化や韓国企業の世界的名声のためだった。地球の反対側に対する漠然とした好奇心や奨学金のためというケースもあった。彼らはたいてい韓国で多くのことを学び、良い思い出とイメージを大切に保管してブラジルに帰国し、もとの生活に戻るものだ。しかし一部はブラジルに帰っても韓国が懐かしく、どうにかしてまた戻ってくることを夢見る。数日前に招いた学生たちは勇気を出してこれを実行に移した。

なぜ帰ってきたのだろうか? 話を聞いてみると大きく3つの理由からだ。最初は就職だ。最近ブラジルの景気が悪くなり就職が難しくなったことで自然に海外に目を向けることになったが、韓国は最も魅力的な選択肢だった。韓国にはブラジルなど中南米に海外支社を置く大企業が多いが、輸出を多くするにはその国の言語や文化を理解する現地出身者が必要だ。2番目は韓国の人情だ。ブラジルの情緒ともある程度近い部分だ。親切で魅力的でもある。韓国で会ったガールフレンドと結婚したり、付き合ったボーイフレンドにまた会うために帰ってきたという学生もいる。最後の理由は韓国の安全性と便利さだ。治安が良くないブラジルで過ごして韓国に来れば住みやすいと感じるほかない。本人も安全なところで自由に通って暮らせて両親も安心させられるので韓国を選んだのだ。


もちろん韓国だからと幸せなことばかりあるのではない。だが彼らはブラジル特有の「絶対にあきらめない」という精神により困難に打ち勝とうとする。韓国の「やればできる」と似ている。地球の反対側まで再び飛んできた彼らは大切な愛する人の国で良い人たちと多くのことを学んで暮らしたいと考える。

彼らを見て私の過去が思い出された。奨学生として韓国で勉強した後に帰国し再び韓国行きを選んだためだ。当時は本当にたくさん悩み、大きな勇気が必要だったが、いま考えれば人生で最もよくやったことのひとつではなかったかと思う。韓国の魅力を忘れられず再びこの地を踏んだブラジル人学生が両国の役に立つ人材に成長するよう願う。

カルロス・ゴリトJTBC「アブノーマル会談」出演者



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