今シーズンの米国女子プロゴルフ協会（ＬＰＧＡ）ツアーで２年目を迎えるチャン・ハナ（２４、ＢＣカード）は、快活な性格とよどみない行動で、行く場所ごとに話題をふりまく。今年の平均ドライブショットの距離は２６６．８ヤードで２８位。しかしその気になれば２７０ヤード以上を軽く叩き出す長打者だ。グリーンの上ではバーディーを取るたびにぎゅっとこぶしを握るアッパーカットセレモニーでも有名だ。先月のコーツ・チャンピオンシップで優勝した時には、パットを剣のように振り回す行動をした後「侍スタイル」と話して非難されたりもした。

チャン・ハナは６日にシンガポールのセントーサＧＣのセラポンコースで行われたＨＳＢＣ女子チャンピオンシップで計１９アンダーパーを記録し、タイのポーナノン・ファトラム（２７、ボルビック）を４打差で抜いて優勝した。シーズンの５大会で２勝を獲得した彼女はこの日、賞金２２万５０００ドル（約２億７０００万ウォン）を追加して賞金ランキング１位（５６万６６８ドル、約６億７６００万ウォン）に上がった。

今大会の期間中チャン・ハナはもう１つ非難されていた。当初、今大会に出場することになっていた田仁智（チョン・インジ、２２、ハイト）が予期せぬ事故に遭って棄権したが、この事故にチャン・ハナの父親が関係しているという事実が知らされながら議論の的になった。大会開幕を控えた１日、田仁智はシンガポール空港でエスカレーターに乗っていて降りたところ、後ろの人が落としたキャリーバッグにぶつかって倒れる事故に遭った。病院で精密診断を受けた結果、尾骨付近の筋肉が裂けたとの診断を受けた田仁智は結局大会出場をあきらめなければならなかった。ところでこのキャリーバッグの持ち主がチャン・ハナの父親だったという事実が知らされて議論になった。


ハプニングで済んだかもしれなかったこの事件は、現場にいた何人かの選手がソーシャルメディアに関連内容をアップしながら一気に広まった。事実確認が明らかになっていない状況で後続報道が出てきながら議論が大きくなった。この過程で双方の立場は完全に分かれた。田仁智側は「事故後ちゃんとした謝罪が全くなかった」と不快感を示したが、チャン・ハナ側は「事故当時は『大丈夫か』と尋ねたし、謝罪もした」と反論した。事故当時の情況についても田仁智側は「キャリーバッグにぶつかった後に倒れた」と話す一方で、チャン・ハナ側は「倒れていなかった」と主張した。結局、双方は真実糾明のために事故が起きたエスカレーター付近にあったＣＣＴＶを確認する案まで検討中だ。