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韓半島問題特別代表「北に傾いていた中国の秤、今は南北均衡」

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

洪錫ヒョン(ホン・ソクヒョン)中央日報・JTBC会長(左)が3日、会長接見室で中国外務省の武大偉韓半島問題特別代表と韓中関係などをテーマに歓談している。

中国の6カ国協議首席代表である武大偉・韓半島(朝鮮半島)問題特別代表が「過去に北朝鮮に傾いていた中国の秤が今は(南北間で)バランスを保っている」と述べた。

武代表は3日午前、中央日報本社を訪問し、洪錫ヒョン(ホン・ソクヒョン)中央日報・JTBC会長と面談した席で、「北朝鮮の核への対応で中韓関係が最も重要だ」と述べながらこのように強調した。また「今は中韓関係が修交(1992年)以降、最も関係が良い時期」とし「両国の指導者がこのような原動力を注入してきた」とも述べた。

武代表は国連安全保障理事会の対北朝鮮制裁決議案採択の前後に韓中協力案などを議論するため、先月28日から4泊5日の日程で訪韓した。


武代表はこの日、現在の韓中関係を説明しながら「山雨欲来風満楼」(雨が降る前には楼閣に風が吹きつける=変事が起きる前にはなんとなく形勢が穏やかでなくなるという意味)という詩句も引用した。続いて「中韓戦略的協力パートナー関係を過去には政治・経済部門で理解する側面があった」とし「しかし今は安保利益の次元も含めなければいけない」と述べた。さらに「韓米軍事同盟だけでなく韓中パートナー関係も韓国の安保に役立つ」と主張した。米国を安保同盟、中国を経済協力の対象と見る従来の「安米経中」の視点を修正する必要があるという主張だ。

特に、武代表は高高度ミサイル防衛(THAAD)体系の韓半島配備に婉曲的に反対の立場を表した。武代表は「韓米のTHAAD配備は中国の戦略的安保に損害となるため反対する」とし「中国内では『中韓関係がTHAAD体系のミサイル24個に劣るのか』という言葉まで出ている」と伝えた。

これに対し洪会長は「韓国と韓国国民はTHAAD配備を北の核・ミサイル問題に代表される脅威に関連して理解している」とし「先月の中央日報の世論調査でTHAAD配備に賛成するという意見は67.7%だった」と説明した。

すると武代表は「韓国外交部にいた過去の同僚に会ったところ、『我々がTHAADを配備するのは北の核に対処するために塀を作るものであり、その塀は中国とは関係ない』と話した」とし「しかし(中国が望むのは)韓国の塀を中国にまで築かないことだ」と話した。

武代表は面談で安保理の決議に対する中国の立場も説明した。武代表は「ロシアは議論段階で修正案を出した半面、中韓は新しい強力な案に合意した」とし「決議案採択後の管理と履行がカギだが、中国は常任理事国として責任を履行すると、すでに韓国側に明らかにした」と述べた。

また「中国が決議案通りに履行すれば、北朝鮮に圧力になるだろう」とし「今のこの局面は中国が作ったものではない」と強調した。しかし武代表は「国連の決議を通じて北朝鮮を非核化交渉に戻らせ、制裁を通じて対話を再開しなければいけない」とし「戦争ではなく外交的方法を通じて、北朝鮮に核兵器は役立たないと感じさせるべきだ」とも主張した。

◆武大偉代表=1946年生まれ、中国黒龍江省出身。駐韓中国大使(98-2001年)、駐日中国大使を務めた中国外務省のアジア通。2005年から中国の6カ国協議首席代表を務め、11年間に交代した韓国側カウンターパートは8人。



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