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<五輪女子サッカー>韓国、宿敵日本と引き分け…リオ行きに青信号

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
韓国女子サッカー代表チームが宿敵日本と引き分けた。2016リオ五輪本戦挑戦への最も険しい峠を無難に乗り越えリオ行きのシナリオに青信号が灯った。

韓国は2日、大阪・キンチョウスタジアムで開かれたリオ五輪女子サッカーアジア最終予選第2戦の日本戦で0対1でリードされていた後半43分、攻撃手のチョン・ソルビン(26、現代製鉄)が劇的な同点ゴールを決め、1対1の引き分けで試合を終えた。

韓国は先月29日に開かれた北朝鮮との第1戦での1対1分の引き分けを含め最初の2試合を引き分けで終えた。日本戦の歴代戦績は4勝14敗9分けとなり、韓日戦遠征試合では5敗3分けと勝ち無しのジンクスは続いた。


両チームはゴールキーパーの決定的な失策で1ゴールずつ得た。先制ゴールは日本が決めた。後半39分に韓国のゴールキーパーのキム・ジョンミ(32、現代製鉄)が左サイドからのクロスをクリアしようとして後に流したボールを岩渕が頭で受けがら空きのゴールネットを揺らした。

3分後の韓国の同点ゴールもミスから始まった。チャン・スルギ(22、現代製鉄)が再度から上げたクロスを日本のゴールキーパー福元が捉えたがボールを落とすとチョン・ソルビンが押し込み同点ゴールとした。

韓国代表チームのエースのチ・ソヨン(25、チェルシー・レディース)が後半25分のペナルティーキックで失敗するなどもたつく間に最前方攻撃手のチョン・ソルビンが2試合連続でシュートを決めた。

チョン・ソルビンはユース時代にチ・ソヨンとともに女子サッカー次世代の主人公として評価された未完の大器だ。2010年のドイツ20歳以下(U-20)女子ワールドカップで韓国の3位突風をリードし期待を集めたが、相次ぐ足首の負傷のため期待ほどの成長はできなかった。

2011年に名前をチョン・ヘインからチョン・ソルビンに変え心機一転した彼女は2014年の仁川(インチョン)アジア大会を通じ復活を告げた。北朝鮮との準決勝戦で無回転フリーキックゴールを含めて6ゴールを決め韓国代表チームが銅メダルを取るのに寄与した。

昨年カナダで開かれた女子ワールドカップ本戦では2試合にだけ交替出場し無念な思いをしたが、中国・武漢での東アジアカップでは中国との決勝戦でゴールを決めた。

今大会で彼女が決めた2ゴールはどちらも特別なものだった。北朝鮮戦で9連敗を断ち切った得点であり、日本戦3連続無敗(2勝1分け)を継続させたゴールだった。

チョン・ソルビンの右腕には英語のタトゥーがある。東アジア杯当時タトゥーが話題になるとチョン・ソルビンは「『飛翔できなかった時に折れた翼から飛ぶ方法を学べ』という内容だ。苦しい時に自らを引き締めるために刻んだもの」と話した。

チョン・ソルビンの活躍の中で女子サッカーのリオ行きの可能性も大きくなっている。尹徳汝(ユン・ドクヨ)女子代表チーム監督(55)は今大会の目標を3勝2分けと明らかにした。FIFAランキング18位の韓国の戦力を考慮し、6位の北朝鮮、4位の日本とのグループリーグ第1戦と第2戦を引き分けで終え、オーストラリア(9位)、中国(17位)、ベトナム(29位)を連破して2位までに与えられる本戦行きチケットを獲得する戦略だ。

韓国は1996年のアトランタ五輪で女子サッカーが正式種目に採択されてから20年にわたり1度も本戦の舞台を踏むことができていない。

一方、4日に韓国との第3戦に臨むオーストラリアは、ヤンマースタジアム長居で行われたベトナムとの第2戦で9対0と大勝し、グループリーグ2連勝となった。オーストラリアは先月29日に日本との第1戦に3対1で勝利し、2試合で12ゴールを決めている。北朝鮮は中国と1対1で引き分けた。



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