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「少女像は迫害の象徴物…どこに置くかは韓国人が判断すること」

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
「30年の学者生活の最後のページをソウル大で書くことになり光栄でした。日本人として韓国の歴史懸案に声を上げるのは容易なことではありませんでした。選択の決定基準はひとえに客観的な『学者の良心』によるものでした」。

先月29日、ソウル大で開かれた2016年教授定年式。歴史教育科の池享教授は淡々とした表情で所感を述べた。1987年、一橋大学で日本経済史を教えながら教授生活を始めた池教授は、異国の地である韓国で定年を迎えた。

池教授は90年中盤からソウル大人文大の教授らとの学術交流と通じて韓日両国の歴史問題に関心を持つようになった。


そうこうするうちに2014年9月、ソウル大歴史教育科の教授として赴任し、学生たちを教えることになった。2年にならない短い時間だったが、池教授は主要な歴史的懸案に苦言を拒まず自ら参加もした。

昨年10月、歴史教科書国定化に反対するソウル大教授382人の名簿に名前を入れた。池教授は「国籍を離れて国民が教科書を自由に選択する権利を失くそうとする姿を黙って見過ごすことはできなかった」と述べた。

昨年末に発表された韓日政府間の慰安婦合意文に対しては「被害者に配慮しなかった合意は不適切」と批判した。少女像の移転を要求する日本政府と政界には「迫害の象徴物をどこに置くかは韓国国民が判断すること」としながら厳しい忠告を与えたりもした。

池教授は退任後も8月まで訪問教授という形でソウル大で学生たちを指導する予定だ。池教授は「韓日両国が発展的な関係を継続させていくには互いに歴史に対する理解が必須」とし「講壇を離れても両国の共生のための学者の役目は忘れないでいたい」と話した。

この日、尹永寬(ユン・ヨングァン)政治外交学部教授(元外交通商部長官)、チェ・ジュンファン医学科教授、チョン・デソク国楽科教授なども定年退任した。



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