ＦＣソウルが３・１節（独立運動記念日）に行われたプロサッカー韓日戦で大逆転劇を演じた。

ソウルは１日、ソウルワールドカップ競技場で２０１６アジアサッカー連盟（ＡＦＣ）チャンピオンズリーグ１次リーグＦ組第２戦で、昨年の日本Ｊリーグ優勝チームのサンフレッチェ広島を４－１で大破した。

Ａマッチではなかったが、プロサッカー「ミニ韓日戦」の熱気は相当なものだった。寒い天気にもかかわらず１万８１１５人が競技場を訪れ、両チームの対戦を見守った。ＦＣソウルのファンは太極旗（韓国の国旗）と安重根（アン・ジュングン）義士の顔が描かれた旗を振った。広島を応援しに来た遠征ファンは日章旗を掲げた。


ソウルは前半２５分、広島の千葉和彦にヘディング先制ゴールを許した。しかしソウルは前半３１分、金元植（キム・ウォンシク、２５）のゴールで追いついた。ソウルは後半、「ソウルの魂（Ｓｏｕｌ　ｏｆ　Ｓｅｏｕｌ）」を込めて日本チームを追い込んだ。ＦＷアドリアーノ（２９、ブラジル）がハットトリックをマークし、勝利の主役となった。

アドリアーノは後半４分、申嗔浩（シン・ジンホ、２８）のＦＫを右足でダイレクトで決め、逆転した。さらにアドリアーノは後半１１分、高光民（コ・グァンミン、２８）のクロスを右足でゴールに押し込んだ。後半２４分には申嗔浩のヒールパスを受けてゴールネットを揺らした。

先月２３日にブリーラム・ユナイテッド（タイ）に６－０で大勝したソウルは２連勝（勝ち点６）でＦ組トップを守った。ブリーラム戦で４得点したアドリアーノは２試合連続のハットトリック。現在７得点で得点トップに立っている。

２０１４年に大田（テジョン）に入団して２７得点し、１部リーグ昇格に貢献したアドリアーノは、昨季ソウルに移籍して１５得点し、今年も強力な得点力を見せている。アドリアーノはＦＷデヤン（３５、モンテネグロ）－朴主永（パク・ジュヨン、３１）などとＦＣソウルの強力なＦＷ陣を形成している。

「上岩大捷」に導いて「３・１節の英雄」となったアドリアーノは「韓国の選手が今日どんな気持ちでプレーしたかを知っている。私は韓国人ではないがチームメートと同じ気持ちでプレーした」とし「韓国の選手がうれしければ私もうれしく、悲しければ私も悲しい。今日勝って本当に幸せだ」と語った。

一方、全北現代は中国南京オリンピックスポーツセンターで行われた江蘇蘇寧とのＥ組第２戦で２－３で敗れ、１次リーグ１勝１敗となった。江蘇は中国電子企業の蘇寧グループが地域のチームの江蘇舜天を買収して再構成したチーム。今年冬だけで球団買収費用９４０億ウォン、外国人選手獲得１２００億ウォン、国内選手獲得１６０億ウォンなど計２３００億ウォン（約２１０億円）を投入し、「中国発黄砂マネーの震源地」として注目されていた。