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ショートトラックだけではない…韓国、そり・スキー種目でも急成長

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
大韓民国が歴代冬季オリンピック(五輪)で獲得したメダルは計53個だ。しかし53個のメダルはすべてショートトラック、スピードスケート、フィギュアなど氷上種目で生まれた。

リンドバーグ国際オリンピック委員会(IOC)調整委員長(スウェーデン)は2013年、「韓国が2018年平昌(ピョンチャン)五輪を成功させるにはスキーやそりなど他の種目でももう少し向上した競技力を見せることが重要だ」と述べた。リンドバーグ委員長の心配は杞憂となった。冬季五輪で見られた種目別のメダルの偏りは解消される見込みだ。ボブスレーは世界1位、スケルトンは世界2位の選手を輩出した。スキーも競争力を高めた。

男子ボブスレー2人乗りのウォン・ユンジョン(31、江原道庁)-ソ・ヨンウ(25、京畿道連盟)組は28日、独ケーニヒスで開催された2015-16ワールドカップ(W杯)第8戦で1・2回目の合計1分39秒50をマークし、先月23日の第5戦に続いて通算2回目のW杯優勝を果たした。今季のW杯で金メダル2個・銅メダル3個を獲得したウォン・ユンジョン-ソ・ヨンウはW杯ポイント1562点を獲得し、初めて世界ランキング1位でシーズンを終えた。


男子スケルトンのユン・ソンビン(22、韓国体育大)も同大会で1・2回目の合計1分41秒38をマーク、マルティンス・ドゥクルスス(ラトビア、1分40秒82)に続いて銀メダルを獲得し、世界ランキング2位でシーズンを終えた。2年前のソチ冬季五輪で18位だったウォン・ユンジョン-ソ・ヨンウと16位だったユン・ソンビンは一気に世界そり界のトップ級選手に浮上した。ウォン・ユンジョンは「忘れることができないシーズン。感激しかない」と語った。

ボブスレー・スケルトン韓国代表チームは五輪を1年後に控えた2016-17シーズン、世界トップ圏をノックするという戦略だった。しかし目標より1年早くトップ級に成長した。体系的なトレーニングと努力が生み出した結果だ。2014年に合流した外国人指導者4人は種目と大陸(欧州・北中米)別に分かれて選手を体系的に指導した。先月4日に持病で死去した故マルコム・ロイド・ボブスレー韓国代表コーチ(英国)もその一人だった。英国・ロシアなどで32年間にわたり指導者生活をしながら蓄積したノウハウを韓国選手にそのまま伝授した。リチャード・ブロムニー・コーチ(英国)は「他国とは違い韓国はチームワークを強調する。選手も限界を越えようとする努力が目を引く」と説明した。

科学的なトレーニングも役立った。韓国代表チームはシーズン前、最も効果的にそりを押す姿勢を把握するために選手の筋力情報を収集した。腕・脚の筋肉にセンサーを付着した後、スタートの動作をさまざまな角度から撮影した。その映像を基礎に時間と姿勢、上体を曲げる角度まで補完した。韓国スポーツ開発院は選手の遺伝子タイプまで分析し、個人向け練習プログラムを組んだ。

そりだけでなくスキーでも朗報が続いた。クロスカントリーの期待株キム・マグナス(18)は2月、冬季ユース五輪で2冠王となり、ルーマニアジュニア世界選手権で銀メダル2個を獲得した。これに先立ちスノーボード・ハーフパイプのイ・クァンギ(22、檀国大)は先月のW杯第1戦で自己最高の6位に入り、スノーボードパラレル回転のチェ・ボグン(25、国軍体育部隊)は8日に終わった国際スキー連盟(FIS)カップ大会で優勝した。

ボブスレーとスケルトンはさらなる飛躍を目指す。アルペンシアスライディングセンターが来月、正式に認証を受ければ、国内の自動車企業が製作した国産そりに乗って2年間に約500回ほど実戦練習をする計画だ。平昌の2月の気候とトラック状況まで考慮したシミュレーション練習も計画している。



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