昨年『暗殺』『大虎(デホ)』に続き『ドンジュ』など日帝強制占領期間を背景にした映画が相次ぎながら、水を得た魚のように猛活躍している2人の俳優がいる。
詩人の尹東柱(イ・ドンジュ)の人生を描いた映画『ドンジュ』(イ・ジュンイク監督)であくらつな日本刑事を演じたキム・インウ(47)と、『大虎』で朝鮮の最後のトラを捕獲しようとする日本軍将校役を演じた武田裕光(35)だ。
それぞれ在日同胞と日本人である2人は、血脈は違うが韓国映画に魅了されて8年前から忠武路(チュンムロ)で活躍しているという共通点がある。彼らは『解語花(ヘオファ)』『徳恵翁主』『密偵』など封切り予定の日帝強制占領期間を背景とした映画にも出演する。
キム・インウは『ドンジュ』で尹東柱(カン・ハヌル扮)と宋夢奎(ソン・モンギュ、パク・ジョンミン扮)を執拗に取り調べる日本の高等刑事役として強烈な印象を残した。見る目のある観客ならば彼が『暗殺』で独立軍の暗殺作戦を助ける日本人キムラ役に、『ミスターGO!』で日本の読売ジャイアンツ球団オーナーとして出てきた俳優だということを即座に分かっただろう。
彼は日本の仙台出身の在日同胞だ。俳優になろうと幼少時に東京に上京して演劇・映画に出演し、振りつけ講師までした。人生最悪のスランプから彼を救ったのは韓国映画『家へ…(邦題:おばあちゃんの家)』だった。「お金も人間関係も失って、健康まで悪化した時、その映画を見ながらおいおいと泣きました。両親と早くに死別した私にとってお母さんのような印象を与えてくれた映画でした。その時、韓国映画に魅了されて8年前韓国に来ました」
彼が『ドンジュ」』にキャスティングされたのは日本のヤクザとして出演した『カンチョリ~オカンがくれた明日』のおかげだった。映画を見たイ・ジュンイク監督が電話をかけて『強いイメージと物静かなイメージを共に持っている』として出演を提案した。あくらつな役だったが、全く躊躇しなかったという。
「そんな役をしたくて韓国に来たのです。在日同胞として私たちの悲しい歴史をよく分かっているのだから、同じ残忍な演技をしても日本の俳優より現実味のある演技ができるじゃないですか」
彼は「台本にはないが、私が演じる刑事はエリート警察であり、弟(妹)が満州で戦死した悲しみを持つ人物と想像しながら演じだ」と語った。映画の最後に痛恨の涙を流す尹東柱に弟(妹)の顔が重なりながら、意図せず涙を流した。
「刑事は最初、尹東柱と宋夢奎が罪人だと信じて強圧的に取り調べるが、次第にそうではないことを知るようになります。後で良心の呵責を感じる人間の姿を見せようとし、監督もそれを望みました」
彼は劇中で尹東柱が「私たちが打たれる注射は何ですか」と尋ねた時から俳優カン・ハヌルが本当に尹東柱に見えたし、俳優パク・ジョンミンが演技に没頭するために演じている間じゅう自分をにらみつけていたのも印象的だったと話した。
「『家へ…』で私の人生が変わったように、『ドンジュ』もまた人々の人生に大きな刺激になったらいいですね。過程も結果も全て美しい映画です」
彼は上半期に封切りする短編人権映画『誇大妄想者たち』で初めて韓国人役を演じた。
「尹東柱」の取り調べ刑事と刑務所看守…日本から来た2人の俳優(2)
詩人の尹東柱(イ・ドンジュ)の人生を描いた映画『ドンジュ』(イ・ジュンイク監督)であくらつな日本刑事を演じたキム・インウ(47)と、『大虎』で朝鮮の最後のトラを捕獲しようとする日本軍将校役を演じた武田裕光(35)だ。
それぞれ在日同胞と日本人である2人は、血脈は違うが韓国映画に魅了されて8年前から忠武路(チュンムロ)で活躍しているという共通点がある。彼らは『解語花(ヘオファ)』『徳恵翁主』『密偵』など封切り予定の日帝強制占領期間を背景とした映画にも出演する。
キム・インウは『ドンジュ』で尹東柱(カン・ハヌル扮)と宋夢奎(ソン・モンギュ、パク・ジョンミン扮)を執拗に取り調べる日本の高等刑事役として強烈な印象を残した。見る目のある観客ならば彼が『暗殺』で独立軍の暗殺作戦を助ける日本人キムラ役に、『ミスターGO!』で日本の読売ジャイアンツ球団オーナーとして出てきた俳優だということを即座に分かっただろう。
彼は日本の仙台出身の在日同胞だ。俳優になろうと幼少時に東京に上京して演劇・映画に出演し、振りつけ講師までした。人生最悪のスランプから彼を救ったのは韓国映画『家へ…(邦題:おばあちゃんの家)』だった。「お金も人間関係も失って、健康まで悪化した時、その映画を見ながらおいおいと泣きました。両親と早くに死別した私にとってお母さんのような印象を与えてくれた映画でした。その時、韓国映画に魅了されて8年前韓国に来ました」
彼が『ドンジュ」』にキャスティングされたのは日本のヤクザとして出演した『カンチョリ~オカンがくれた明日』のおかげだった。映画を見たイ・ジュンイク監督が電話をかけて『強いイメージと物静かなイメージを共に持っている』として出演を提案した。あくらつな役だったが、全く躊躇しなかったという。
「そんな役をしたくて韓国に来たのです。在日同胞として私たちの悲しい歴史をよく分かっているのだから、同じ残忍な演技をしても日本の俳優より現実味のある演技ができるじゃないですか」
彼は「台本にはないが、私が演じる刑事はエリート警察であり、弟(妹)が満州で戦死した悲しみを持つ人物と想像しながら演じだ」と語った。映画の最後に痛恨の涙を流す尹東柱に弟(妹)の顔が重なりながら、意図せず涙を流した。
「刑事は最初、尹東柱と宋夢奎が罪人だと信じて強圧的に取り調べるが、次第にそうではないことを知るようになります。後で良心の呵責を感じる人間の姿を見せようとし、監督もそれを望みました」
彼は劇中で尹東柱が「私たちが打たれる注射は何ですか」と尋ねた時から俳優カン・ハヌルが本当に尹東柱に見えたし、俳優パク・ジョンミンが演技に没頭するために演じている間じゅう自分をにらみつけていたのも印象的だったと話した。
「『家へ…』で私の人生が変わったように、『ドンジュ』もまた人々の人生に大きな刺激になったらいいですね。過程も結果も全て美しい映画です」
彼は上半期に封切りする短編人権映画『誇大妄想者たち』で初めて韓国人役を演じた。
「尹東柱」の取り調べ刑事と刑務所看守…日本から来た2人の俳優(2)
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