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金正日を震え上がらせたラプター、機体に武器隠してステルス最大化(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
10日昼12時、京畿道烏山(オサン)空軍基地の滑走路は冬の風が激しかった。寒さで足が冷えた頃、「米空軍のステルス戦闘機F-22が進入しています」という空軍関係者の声が聞こえた。

滑走路の東側上空に濃厚なグレーの戦闘機4機が姿を現した。現存する最強の戦闘機F-22だった。沖縄県の嘉手納基地を出発して2時間後だ。韓国空軍の4機のF-15Kが誘導飛行し、その後ろを米空軍の4機のF-16Cが護衛した。F-22はあたかもVIPが乗る車のようにその後を追った。

猛禽類を意味する「ラプター(Raptor)」と呼ばれるF-22の姿は鋭さを感じさせた。先月中旬に烏山基地で見たB-52がトラックなら、F-22はセダンだ。19.7トンの戦闘機が着陸しても、ほとんど音はなかった。空中での旋回も滑らかだった。米空軍は当初、北朝鮮の核実験(先月6日)直後にラプターを韓半島に配備しようとした。しかし最新鋭戦闘機を韓半島に配備する問題をめぐり米国内で論争があったという。こうした中、北朝鮮が長距離ロケット(ミサイル)を発射したため決断を下したと、空軍関係者が伝えた。


この関係者は「金正日(キム・ジョンイル)総書記は生前、F-22が訓練のため韓半島に来た時は公開活動を中断し、バンカーにいたという諜報がある」とし「それだけ北に脅威を与える武器」と説明した。ラプターはエンジンが動くことで方向旋回が滑らかになる「エンジン推力偏向装置」を採用している。巨大な機体にもかかわらず機敏な動きが可能で、相手のレーダーに探知されないという長所がある。

軍の関係者は「正確なレーダー反射面積(RCS)は公開されていないが、レーダーでは鳥ほどの大きさに見えるほどステルス機能が優れている」と説明した。特にラプターの購買を希望する同盟国の日本の執拗な要求を断るほど米空軍が重視する戦闘機だ。機体の材料には高強度、高弾性の強化繊維や熱硬化性素材などが使われている。



金正日を震え上がらせたラプター、機体に武器隠してステルス最大化(2)

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