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【社説】韓国、中堅国の長所生かした新たな外交戦略立てねば(1)

ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版
全世界の関心がイランに集中している。米国など西側との核交渉妥結で16日に経済・金融制裁が解除されたイランが“黄金市場”として急浮上したためだ。天然ガス埋蔵量世界2位、原油埋蔵量4位に、8000万人の人口、韓半島(朝鮮半島)の7倍を超える面積を持つ新興イランにそれぞれ存在を知らせるための求愛戦が激しい。

習近平中国国家主席は制裁解除から1週間後の23日に海外首脳としては初めてテヘランを訪問した。習主席はイランの最高指導者であるロウハニ大統領と会、「全面的戦略パートナー関係」を結んだ。中国の野心にあふれる一帯一路プロジェクトでも歩調を合わせることにした。

ロウハニ大統領も慌ただしく動いている。イタリアでは高速鉄道の契約など170億ユーロの風呂敷を開いた。フランスにはエアバス機の購入などで300億ユーロを抱かせた。日本の安倍晋三首相もイラン訪問日程を調整中だ。


建設市場規模だけで100兆ウォンに達するという見通しが出るほどイランの発展潜在力は途轍もない。各国が競争的に求愛の手を差し出す理由だ。少子高齢化で成長エンジンが動力を失っている韓国経済にもイランの経済的・戦略的価値は重要だ。苦戦する韓国経済の活路を開く核心的なパートナーになることができるからだ。そのような面から朴槿恵大統領のイラン訪問推進は適切で歓迎すべきニュースだ。あらかじめ準備してテヘラン訪問がさらに前倒しされれば良かったがいまからでも遅くはない。

だが朴大統領のイラン訪問が単発性イベントにとどまっては困る。徹底した準備と認識の転換を通じ韓国外交の地平を広げる契機になるようにするのが望ましい。強大な経済力・軍事力を誇る強大国の隙間で韓国は中堅国としての長所を最大限に活用し対中東外交を一段階アップグレードさせるグランドプランの策定が急がれる。

西側の長期にわたる経済制裁で社会・経済インフラが劣悪なイランは先端技術と巨大資本で武装した強大国との交流を必要としているのが事実だ。だが一方では大国との関係が深まるほど従属と依存が激しくなり鎖として作用することを懸念している。イランは歴史的にロシアと欧州の大国との対立と衝突を起こし大国に対する牽制心理を育んだため、大国の求愛をひたすら楽しんでばかりいられる境遇ではない。このような点を看破し対応戦略をまとめていくならば中堅国の韓国にはむしろ機会にすることもできる。韓国に対する拒否感は小さい反面、韓国の高い技術力を評価しているためだ。(中央SUNDAY第464号)



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