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「中国が世界の経済危機の震源になっている」(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

チョン・ドクグ理事長は「中国共産党がまだ市場に対する掌握力に過剰な自信を持っているようだ」として中国の現在の問題を政治体制と市場体制の間の不調和だと診断した。

新年から中国経済が尋常な状況ではない。証券市場が暴落し、大きく人民元安が進んでいる。昨年には25年ぶりに中国経済の成長率が7%以下に下がった。中国の統計にバブルが含まれているという点を勘案すれば、実際の成長率はこれよりもはるかに低いだろうという分析がある。

中国が世界経済の危機の雷管になるのではないかとの憂慮も大きい。中国に交易の5分の1を依存する韓国としては対応策の用意が切実だ。過去10年間余りにわたり中国経済界の高位要人らと深い交流をしてきたチョン・ドクグNEAR財団理事長に会った。

--5年前に出した本『韓国を見る中国の本心』(中央books)が当時大きな話題を集めた。


今、韓国を見る中国の内心はどのようだと思うか。

「中国は基本的に、世界のすべての国が同等で平等な権利を持つという考えに同意しない。大きな国はより多くの影響力を行使し、小さな国はこれに順応しなければならないという万邦来朝のDNAを持っている。韓国は中国の辺境国家であり、米国と同盟を結んでいるため永遠の友人とは見ていない。ただし韓国が持っている力と位置が無視することはできない水準にあるので、中国の利益に符合する範囲内で緊密性を維持するだけだ。中国は韓国を理性的には友人とみているが感情的にはただの他人だと思っている。韓国が国力を伸ばし続けて中国が必要とする国として残る場合にのみ、中国は韓国を友人として残すだろう。結局、中国は韓国にとって制限的な友人といえる。それでしばしば韓国にそっぽを向いて自己勘定に奔走したとしても、韓国がこれをあまりにもさびしいと思う必要もまたない」

--新年初めに中国証券市場が暴落して世界を驚かせた。選挙権を持てなかった中国人民が代わりに株式を投げることによって当局の政策に抗議しているという話も出てくる。中国の証券市場はなぜ暴落し、何が問題なのか。

「まず中国人の投機指向を挙げることができる。中国の人々は賭博が好きだ。マージャンから株式に局面を移したということだ。また株価は未来に対する展望を反映する。証券市場の暴落の最も大きな背景は、多くの投資家が中国経済の将来を不安視しているという点だ。世界的な景気低迷で中国の輸出が不振の泥沼に落ちて成長率が低くなった。その後遺症が証券市場に反映されているのだ。ここでの問題は中国当局の誤った判断だ。自身が株式市場を掌握できるとみているという点だ。しかし掌握どころか市場で(韓国相撲の)まわしを取り損ねて言いなりになっている局面だ。中国政治が証券市場に誤った信号を送った点も無視できない。証券市場の好況を政府に対する人民の支持表現と考えていたところ株価が下がるたびに浮揚政策を使ってきた。その結果あまりにも多くの人が株式市場に飛び込んで無差別的に投資をしながらリスクを大きくした」

--中国経済を不安視する見解が多い。

「中国は政治体制と経済体制が野球のボールのように縫い目で単純に縫合されている。共産党の直接的な統制のもと、一体のように動いて高い生産性を見せてきた。しかし中国は今、大転換期を迎えている。市場化・開放化が深刻化しながら両者の縫い目がますます裂けていく姿だ。共産党はこれを掌握し続けるために縫い目を強化しようとするが、成長した子供が両親のもとを離れるように市場は共産党の直接的な統制範囲から次第に遠ざかっている」

--中国が目標とする経済成長率の達成は可能だろうか。

「特定水準の政治的成長率を守れば市場の力に返り打ちにあって哀れな格好になるのが常だ。中国当局は過度な成長率の執着から抜け出して、場合によっては4~6%の成長率も受け入れるという姿勢を持たなければならない」



「中国が世界の経済危機の震源になっている」(2)

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