「リトルメッシ」というニックネームは誇張でなかった。「韓国サッカーの未来」イ・スンウ（１８、ＦＣバルセロナ・フベニルＡ）の成長潜在力を勘案した経済的価値は２０００億ウォン（約２００億円）台という調査結果が出た。

慶煕大学スポーツ・文化コンテンツ研究所（所長キム・ドギュン教授）が最近行った「サッカー選手イ・スンウの経済的効果分析」研究の結果、イ・スンウの価値評価額は２２８０億ウォンにのぼった。

今年で満１８歳になり、国際サッカー連盟（ＦＩＦＡ）の出場停止懲戒から抜け出したイ・スンウが、着実に経験と技術を積み上げてバルセロナの１軍に昇格し、韓国代表に抜てきされる場合を仮定した期待効果だ。イ・スンウがユース舞台で収めた記録をはじめ、▼年俸（２０億ウォン、推定）とバイアウト（所属チームの同意なく選手と移籍交渉ができる金額１５５億ウォン） ▼国内外メディア露出度▼各種ポータルサイト検索および競技の動画照会数▼出場試合の視聴率および観客数▼スポンサーシップ企業の売上増減－－などが評価の基準だ。


中央日報が２０日に入手した分析資料によると、イ・スンウの経済価値のうち「メディア露出による関心増大」が５００億ウォンで最も高かった。出場試合のテレビ中継および動画、関連インタビューおよび分析記事による広告効果が根拠だ。

イ・スンウに対する爆発的な関心はメディアとファンの相互作用による結果だ。各種海外メディアがイ・スンウの潜在力を称賛したのが出発点になった。「イ・スンウはアジアのメッシ」（スポルト・スペイン）、「バルセロナ有望株のうちメッシに代わる選手はイ・スンウだけ」（ゴールドットコム・ドイツ）、「アジアから出る１０億分の１の確率の選手」（スポルト・イタリア）などの賛辞が続き、「イ・スンウ症候群」に火がついた。

２０１１年は「イ・スンウ」と「バルセロナ」を組み合わせたキーワード検索は３３件（ネイバー基準）にすぎなかったが、その後、４６件（２０１２年）、４１３件（２０１３年）、２３８９件（２０１４年）、６０７８件（２０１５年）に急増した。

イ・スンウの活躍像が入った各種試合の動画の照会数は合計３２６万件にのぼる。朴智星（パク・チソン、３５、１２３万件）、車範根（チャ・ボムグン、６３、７０万件）、奇誠庸（キ・ソンヨン、２７、５３万件）などを超える韓国選手最高記録だ。

このほかにもイ・スンウが出場する各種大会の売上および注目度増大効果が３８０億ウォン、スポーツ用品後援およびＣＭによる広告効果３００億ウォン、派生商品（観光・アジア市場開拓など）発売効果が１５０億ウォンと分析された。データを通じて算出可能な経済効果だけで１３３０億ウォンにのぼる。



＜サッカー＞「リトルメッシ」イ・スンウ、このまま成長すれば２２８０億ウォンの価値（２）