北朝鮮が２０１６リオデジャネイロオリンピック（五輪）サッカーアジア最終予選で劇的に８強入りした。

ユン・ジョンス監督が率いる北朝鮮は２０日、カタール・ドーハで行われた２０１６アジアサッカー連盟（ＡＦＣ）Ｕ－２３（２３歳以下）チャンピオンシップＢ組第３戦でタイと２－２で引き分けた。グループリーグ１敗２分けの北朝鮮は日本（３勝）に次ぐＢ組２位でかろうじて８強入りした。サウジアラビア、タイと同じ２分け１敗の北朝鮮は、該当チーム間の対戦成績で決める順位競争で得点が最も多かった。サウジアラビア、タイを相手に５得点した北朝鮮は、サウジアラビア（４得点）とタイ（３得点）を上回った。

北朝鮮は前半１７分、キム・ヨンイルのヘディングゴールで先制した。前半３０分にタイのナルバディンに同点ゴールを許した北朝鮮は、前半４５分にユン・イルグァンが追加ゴールを決め、前半を２－１で終えた。しかし後半３３分、タイのソンクラシンがペナルティーエリア外側の正面から放ったシュートが北朝鮮のＧＫアン・テソンの手に当たってゴールに入った。北朝鮮はその後、ゴールを狙って死力を尽くし、後半ロスタイムにキム・ヨンイルがゴールネットを揺らしたが、オフサイド判定を受けるなど運が伴わなかった。かろうじて８強入りしたが、ユン・ジョンス北朝鮮監督の表情は暗かった。


今大会は８月に開催されるリオデジャネイロオリンピック（五輪）サッカーアジア地域最終予選を兼ねて行われている。１６チームが４組に分かれてグループリーグを行い、各組１・２位チームが８強トーナメントを行う。トーナメントで３位まで入ったチームがリオデジャネイロ五輪本大会の出場権を獲得する。

北朝鮮は１９７６年モントリオール五輪以来４０年ぶりの五輪サッカー本大会進出に挑戦している。北朝鮮は２２日、今大会の開催国カタールと決勝トーナメント初戦を行う。カタールは今大会、Ａ組で３戦全勝し、勢いに乗っている。

一方、日本はサウジアラビアを２－１で破り、Ｂ組３戦全勝（勝ち点９）で８強入りした。日本は２２日、Ａ組２位のイランとトーナメント初戦を行う。